番外編4 ページ34
・
……とりあえず、言いやすいのは見た目だなぁ
私は赤羽くんにズイっと近付いた
『赤羽くんの目って綺麗な色だよね!』
「はいはい。どうも」
『宝石みたーい!』
「あっそう」
『君の瞳に乾杯!』
「……」
……え、何でこんなに素っ気ないの
最後に至ってはスルーだし
これ言ってる私が恥ずかしいじゃんか
そんな私に、彼は見損なったとでも言いたげな顔をしている
「Aもその辺の奴と同じ事言うんだね。俺って見た目しか褒める所無いの?」
わーお。なんか綺麗に誤解されてるね
『そんな事ないよ!』
そう言うと彼は少しこっちに興味を持ってくれた
このまま誤解された状態じゃ嫌だから
ちゃんと中身も好きな事言わないと
『一緒に帰ってる時、赤羽くんは平然としてるけど、いつも率先して車道側歩いてくれるもんね〜!優しい所あるよね!』
「いや、Aが鈍臭いから車側に迷惑掛けないようにしてるだけなんだけど?」
『んー。でもそれって裏を返せば車側にも気遣いが出来るって事でしょ?はいっ!ナイスジェントルマン!』
いぇーい!と彼にハイタッチをしておいた
「意味が分からない」
『それは残念!赤羽くんの良さをもっと色んな人に知ってもらいたいのに!あ、さっきみたいにノリに乗ってくれる所も最高だよ!』
「……俺に俺の良さを知って欲しいって凄い事言うね」
『だって皆、顔の話ばっかりだもん。赤羽くんの内面の良さに多分気付いて無いんだろうなぁ。しっかり中身も見たらもっと好きになるのに。……って、いだだだだだ!』
「うるさい口だね。一回黙って?」
心做しか少し赤くなってる気がするけど……
赤羽くんを褒め倒したら、ほっぺを抓られました
*
さてと、お次は生徒会長です
「(頼むから、暴走しないでね)」
『(大丈夫大丈夫!)』
私は浅野くんが待機してある場所まで駆けて、バァンッと扉を思いっ切り開けた
『浅野くんんんん!』
「お前はもっと静かに出来ないのか」
『早く会いたくて走って来ましたぁ!調子はどうだい?元気かい?』
「(あれ?私さっき勝手に喋るなって言……『浅野くんって目の色綺麗ですね!宝石みたーい!』
「は?急に何だ?」
『君の瞳に乾杯!』
「(せめてレパートリーは増やして!?もう誰かあのアホ連れて帰って来て!)」
何故かは分からないが、ラジオは一旦打ち切りになってしまった
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潰れたいちご(プロフ) - この作品、「好きだから。」という曲がピッタリだと思います!よければ聞いてみてください! (2022年5月9日 19時) (レス) @page25 id: 2cda77c812 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - ご協力感謝致します!(*´-`*) (2019年6月20日 23時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
みくり - 私も、授業中とか種転がってないかさがしてみます!!(笑) (2019年6月20日 23時) (レス) id: 2a3b3aad81 (このIDを非表示/違反報告)
オタク少女(プロフ) - ハバネロさん» じゃあまた2人をいじる材料を探しますね!(黒笑) (2019年6月20日 21時) (レス) id: 3dab4c0edd (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - 御二方お便りありがとうございました!喜んで頂いて何よりです!またラジオをいつも盛り上げて下さるのは私では無く、このようにお便りを下さるからですよ(*´ ∨`)シチュエーションを考えるのが凄く楽しかったです!これに懲りずまた何かあればお申し付け下さい! (2019年6月20日 21時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハバネロ | 作成日時:2019年6月7日 12時