番外編2 終 ページ44
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「ねぇ、二人がかりじゃないと女子襲えないとかお兄さん達雑魚？」
『あ！ご主人様ぁ』
「なんだてめぇ。どこのどいつかも分からねぇ奴が口出してんじゃねぇぞコルァ」
栗山さんに向けられていたものが今度はコッチに飛んでくる
真正面に伸びてくる拳
恐らく、俺のみぞおち辺りを狙っているのだろう
目付きもフォームもそのまま過ぎて、戦略がバレバレだよ
でも持ち玉をもうちょっと確認する必要がある
拳１個分だけ相手の攻撃を避けた
『あああ！お兄さんの渾身の右ストレートを避けた！』
「あんた、どっちの味方なの」
『助けて欲しいけど、正直ちょっと痛い目に合えば良いのにって思ってます！』
「よし。後でツラ貸しな？」
『ゴメンナサイ』
……ったく
もう一人の子分格の奴に掴まれているってのに、何でそんなに余裕なの？
「兄貴頑張って下さいでやんす！」
『兄貴負けるなでやんす！』
「おぉ女！話が合いますね」
『でしょー！だから腕離して下さい！』
「それは無理でやんす」
『そんなぁ！これならいけると思ったのにでやんす』
なるほど
馬鹿は馬鹿なりに頑張ってるって訳ね
そんなんじゃ一生無理だと思うけど
＊
「おい赤髪。お前さっきから避けてばっかじゃねぇか。拳では俺に叶わないってかギャハハハ」
「この戦闘シーンそこまで長く要らないから、俺もそろそろ本気出すよ。ほら、お兄さん掛かってきな」
「あ"？舐めた口聞いてんじゃねぇ！」
ピキ、と青筋を立てて力任せにまたストレートを飛ばしてくる
何度も避けて、一応攻撃パターンを見たけれど
本当にこれしか繰り返さないので俺も白を切った
左足を少し外に出すと、体も顔も少し外にずれるので
それでそいつの攻撃を横に流す
お次は足を踏み込んで、こちらから右ストレートを打つ
拳は相手のみぞおちにしっかりと入った
「ぐぉぉっ」
「あ、兄貴ィ！くそ！お前ら覚えてろでやんす！」
子分格の奴は倒れた不良の元に駆け込むと、そいつを連れて路地に消えていった
＊
『ああ、やっと解放されたよ〜。助けてくれてありがとうございます！』
「気を付けなよ？あんたすぐに噛み付くクセあるから」
『だって！一人で掃除してたらこの時間になるんですもん！』
確かに今回の件は俺にも責任がある
「分かった。明日から一緒に帰ろう」
これが後の荷物運びに繋がるのであった
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ハバネロ(プロフ) - 黒髪さん» コメントありがとうございます！(＊´ ∨｀)大好きって言って貰えて嬉しいです！恋愛要素今のところ少なめですが、ご褒美編で展開をがらりと変えるつもりでいるのでこれからも楽しんで下さると幸いです！更新が捗るようなコメント本当にありがとうございます^^ (2019年4月30日 16時) (
レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - このお話大好きです！更新頑張ってください！ (2019年4月30日 14時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハバネロ | 作成日時：2019年4月14日 23時
