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「ねぇ、栗山さん。これどういう状況？」
『癒しを求めて抱きついている状況』
昼下がり。渚くんに用があって話し掛けたら、どうしたの？と言われて可愛かったのでとりあえず抱き付いた
「意味が分からないんだけど」
『うへへへ。チミは分からなくても良いんだよ』
「とりあえず離れて欲しいな」
『ヒャン！冷たいこと言わないでよ。Aちゃん号泣するよ？』
「……」
そう言うと渚くんは私の腕の中で静かになって、小動物がちょこんと大人しく抱かれる姿に悶絶した
ぁぁぁあ！泣き脅ししてごめんねぇえ！けど渚くん可愛いよぉおお！
『よしよし』
「……っ。頭撫でないでよ」
『は〜！照れてる姿も最高DAZE』
「はいはい。そこまで〜」
『うわっ』
どこからともなくやって来た赤羽くんにペリっと剥がされて、天国のような時間が終了した
「渚、躾がなって無くてごめんね」
「え？し、つけ？」
「いや、こっちの話」
『やだあぁぁぁあ、渚くんんんん』
「栗山さん、うるさいから吠えないでくれる？」
『うるせええええ悪魔め！』
そう言うと、赤羽くんはじたばた暴れる私の制服のネクタイを掴んでそのまま自分の方にぐいっと引き寄せるもので、近距離に彼の顔が映った
唇が触れそうな近さだった
「これ以上うるさくしたら、このまま口塞ぐよ？」
なにで口塞ぐの！？
『ス、スミマセンデシタ』
とにかくすぐに謝るとネクタイが解放されたので、うるさい心臓を隠すように睨んだら、彼は額に手を置いてはぁ、と悩む素振りを見せた
「イチゴ煮オレ買ってきて」
(誰が行くもんか)
「ねぇ渚。俺さこの間、栗山さんに告h……」
『今すぐ行って参ります！』
急に渚くんの方を向いたと思えば、危うくバラされそうになったので、私は教室を飛び出した
＊
栗山さんが慌てて教室を出て行ったのを見送った業は手の焼ける子供を持った親のような顔をしていた
「あの犬、どうやって手懐けよう」
「どうしたの？」
「あー、聞いてくれる？俺飼い犬に手を噛まれてる状況なんだよね。どうしたら素直に言うこと聞いてくれると思う？」
さっきから躾とか言ってるけど、何のことだろう？
犬でも飼ったのかな？
「う〜ん。ご褒美をあげてみるとか？」
「なるほど。アメとムチか。今度試してみよう」
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ハバネロ(プロフ) - 黒髪さん» コメントありがとうございます！(＊´ ∨｀)大好きって言って貰えて嬉しいです！恋愛要素今のところ少なめですが、ご褒美編で展開をがらりと変えるつもりでいるのでこれからも楽しんで下さると幸いです！更新が捗るようなコメント本当にありがとうございます^^ (2019年4月30日 16時) (
レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - このお話大好きです！更新頑張ってください！ (2019年4月30日 14時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハバネロ | 作成日時：2019年4月14日 23時
