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浅野くんに全て一任した直後
彼は私の両腕を掴んで、急にぐいっと距離を詰めてきた
綺麗な顔立ちが目と鼻の先だ
予想外の至近距離に思わず、私は身体強ばらせる
「いいか十。君が僕に付きまとう理由は知らんが、僕はあいにくAに惚れているんだ」
真っ直ぐ私の目を見詰めてそんな殺し文句を言ってきたもので
少しドキンとしてしまうのは仕方が無いことだと思う
『(……っ。よく平然とそんな嘘付けますね！)』
「(おい、お前は余計な事を喋るな。僕に一任すると言ったからには最後まで従え。絶対にボロを出すなよ？)」
『(うぐっ。分かりましたよ。その代わりちゃんと仕事量減らして下さいね！)』
「(約束しよう)」
＊
「……アナタタチ、イツマデミツメアウノ」
裏で口合わせをしていると、今まで怪しんだ顔で見ていた十さんが憎悪に満ちた顔色をしていた
どうやら、上手く誤解をしてくれているっぽい
浅野くんもそれに気が付いたようで、今度は私の顎に手を置いてクイッと上に持ち上げた
「さぁな。永遠にこの時が続いても僕は構わないさ。好きなだけAの顔を眺められるのも悪くない」
妖しく口角を上げる彼に、頭がのぼせて目が奪われていると
何か言え、と足を強く踏まれた
『いっ！』
飛んでいた意識が一気に戻って、瞬く間に現実に戻された
浅野くんもこの茶番を早く終わらせたいみたい
「いつも口答えする君が黙り込むとは珍しい。もしかして照れているのか？」
『だったら悪いですか』
「いいや。僕の心を擽るのには十分だよ」
彼の口車に乗せられてそう言ったら
浅野くんはそのまま静かに唇を近付けてきた
私のドキドキは最高潮
もう彼を直視出来なくなって、目を強く瞑る
どんどん気配が近付く、それらが触れるまでおよそ3mmの所で
「ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ」
十さんの怒り狂った声が聞こえてきた
「……ヤメロ。ソレイジョウハミタクナイ。ハナレロ！アサノクンカラハナレロ！」
「これで分かったか？もう僕に執着するのは辞めたらどうだ？」
「……ジゴクノゴウカニヤカレテキエロ。イッショウノロッテヤル、クリヤマ」
そう言って十さんは森の方に消えていったけど……
『浅野くん！』
「何だ？それよりもでかしたぞA。一件落着だ」
『何処がですか！！今度、私が取り憑かれそうじゃないですかぁ！どうしよう怖いよ！もう夜寝れないよ！』
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ハバネロ(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます！(＊´ ∨｀)とにかく明るくて、馬鹿っぽい女の子を書きたかったのでそのように言って貰えて良かったです！現在パート3まで出ているので是非そちらも読んでみて下さいね^^ (2019年6月18日 22時) (
レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - 主人公がとってもおもしろいくて、私大好きです、もちろんカルマ君も大好きです、これからも応援してます！ (2019年6月18日 13時) (レス) id: aedff0aee4 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - あんな、ケンカを売るような言い方でしたのに、許して頂いてありがとうございます。 これからも、この小説を楽しみにさせていただきます (2019年5月27日 8時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - 鶴さん» いえいえ大丈夫です(*´-`*)この件に関して鶴さんが責任を追う必要はございませんのでご安心下さい。今後このような事態を起こさない為にもしっかり対応の方をさせて頂きますので、いつも通り作品を楽しんで下されは幸いです(＊´ ∨｀) (2019年5月26日 18時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - 作者様私のコメントも不快でしたり、誤解を招く可能性がありました不快にさせてしまいましたら大変申し訳ありません (2019年5月26日 13時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハバネロ | 作成日時：2019年5月17日 1時
