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龍我の提案で 皆で絵馬を書くことになり
何を書こうか悩んでいると
隣にいる凛はもう書き終わったみたいで。
凛「よし、書けた」
「見せて〜」
凛の絵馬には
『現状維持』という文字
みんなに見られると、凛は照れ臭そうに笑う。
「どういう意味?これ」
凛「リバウンドしませんようにってこと」
「元々太ってないでしょ」
凛「これでも4キロ痩せたんだからね」
龍我「ねえ俺も書けたよ!みて〜」
龍我が差し出してきた絵馬には
大きくて汚い雑な文字で書かれた
『目指せ身長2m!』
面白くて、思わず皆で顔を見合せて笑った。
飛貴「まだでかくなりたいの?」
龍我「デカい方がモテるじゃん」
雄登「それ以上身長いらないでしょ」
龍我「いるのー!」
凛と龍我は 先に2人で絵馬を納めに行って
ちょうど私と同じタイミングで雄登も書き終える
「書けた!」
雄登「俺も」
「じゃあ同時に見せ合お!せーのっ」
雄登の絵馬には
『大学合格』と丁寧に書かれた志望校の名前
私の絵馬は
『健康第一!怪我病気無く過ごせますように』
雄登は私の絵馬を見て 優しく微笑むと
その優しい瞳で 私の目を真っ直ぐ見つめてくる。
雄登「Aらしいね」
「思い浮かばなくて 絞り出した結果これだった」
隣にいる飛貴の絵馬は まだ何も書いてなくて
何を書こうかって未だに悩んでる。
飛貴「2人も行ってていいよ 俺も書き終わったら行くし!」
「大丈夫だよ 飛貴が書き終わるの待ってるよ?」
飛貴「ううん、龍我呼んでるし行ってきなよ」
飛貴が指をさした先を見ると
早くおいでー!って、手招きしてる龍我。
雄登「…じゃ、俺たちも行くか」
いきなり雄登に手を握られて
そのまま私を連れて 龍我たちの方へ歩き出す
「えっ、」
雄登「ん?」
「手、びっくりした」
雄登「ごめんね、嫌?」
「嫌じゃないよ」
嫌じゃないよ、
嫌じゃないけど
飛貴に見られてるとか
どう思われてるんだろうとか
そんなことばっか 気にしちゃう。
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凛「見て、うちの高校の受験生だ」
「ほんとだ!入れるといいね〜」
たくさん並ぶ絵馬を見て回ってると
少し離れたところにいた雄登と龍我の元に
書き終えた飛貴が駆け寄ってくる。
龍我「浮所はなんて書いたの?」
飛貴「…可愛い彼女が出来ますように♡」
いたずらっぽい笑顔でそう言った飛貴は
すごく可愛くて 愛おしくて
この胸のざわめきを 抑えられない。
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梨乃(プロフ) - 続きが、気になります!!主人公ちゃんはうきなすどっちと結ばれるのー?? (9月4日 21時) (レス) id: 5cceb5056f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴぴ | 作成日時:2024年8月10日 0時