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2人を見送った後
私は約束通り、雄登の家に来た。


6階に住んでる私と 4階に住んでる雄登


一緒にエレベーターに乗ったけれど
3階に住んでる飛貴は先に降りて行って


まさか私たちが今もこうして一緒にいるなんて
想像もつかないと思う。



家に着くなり、手を引かれて雄登の部屋まで連れてこられ


プレゼントがあるから、と
雄登の部屋の真ん中で目を瞑らされる。




雄登「あけていいよ」

「…え!かわいい!」



雄登が手にしているのは、
クリスマス限定の コスメのセット。

キラキラしたパッケージで、とても可愛い。




「本当に貰っていいの…?」

雄登「当たり前でしょ」




Aのこと考えながら選んだんだよ、って
雄登は優しく微笑む。


嬉しさと同時に 罪悪感に襲われる
私はなにもできてない。


雄登にたくさんのものを与えてもらっているのに
私はなにも返せてなくて

申し訳ない気持ちでいっぱいになる。


クリスマスプレゼント 用意しておくべきだった。




「…雄登、ごめんね」

雄登「なにが?」

「こんなに尽くしてくれてるのに、私はなにも返せてない」



嬉しい気持ちと惨めな気持ちが混じりあって

泣きそうで、泣きたくなくて
雄登の顔が見れなくて 俯いてしまう。


プレゼントを傍に置いた雄登は

ゆっくりと私の手を握ってくる。



雄登「…A、抱きしめてもいい?」

「え!?…いいけど」



あっという間に
私の身体は雄登の腕の中にすっぽり収まって

雄登の匂いに包まれる。


大好きな、落ち着く匂い。




雄登「大好きだよ、A」




鼓動がどんどん速くなる。




雄登「返せてないとか、そんなのいいんだよ」




耳元でそう囁かれて

雄登の髪が頬に当たってくすぐったい。


パッと離れると
私の目を見ながら、話を続ける。



雄登「彼女じゃない子にあげるクリスマスプレゼントって、
すごい難しくてね

本当はね、Aに似合う指輪があって
それをあげたかったんだ」




私のために悩みながら選んでくれたのかなって
考えただけでも嬉しいけど

こんなに私に尽くしてくれる

その雄登の優しさが 苦しい。




雄登「それはいつか、
Aが俺に振り向いてくれたらあげるから

だから、A」




腕を引かれて

さっきよりもギュッと強い力で
再び抱きしめられる。




雄登「早く俺のこと好きになって」






少し震えて 今にも泣きそうな雄登の声に


私は返事を出来なかった。



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梨乃(プロフ) - 続きが、気になります!!主人公ちゃんはうきなすどっちと結ばれるのー?? (9月4日 21時) (レス) id: 5cceb5056f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴぴ | 作成日時:2024年8月10日 0時

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