沖 田 と 土 方 【沖田総悟】

何を考えているの？ ページ10

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げほ、げほっ…！

黒い煙に包まれる道場。



十 『……そー…ご…テメェ……』



声のする方を向けば、

……アフロ頭のお兄ちゃん。

、、いつか絶対に総悟に殺されるよ。



総 『何でィ、そのアホ面は。』

十 『テメェのせいだろうが！！』

総 『え？元々そんな顔でさァ、』

十 『総悟！テメーぶっ殺すぞ！』



激しい言い合いになった瞬間、

私の手首が、

ぎゅっと掴まれる。



『……っ！？なに！？』

総 『……走んぞ。』



黒い煙の中を、

総悟に手首を引っ張られながら走る


“待てや！総悟！おい！”


なんて叫ぶ、

お兄ちゃんなんかお構いなしだ。



『そーご！お兄ちゃんが！』

総 『土方コノヤローなんか死んじまえばいいんでィ。』



だめだ、って言うの！

私のたった1人の家族なの！



足が止まった。

私の息は随分とあがっている。


はぁ、はぁ、


息を整えていると、



総悟がゆっくりこちらを振り返った。



総 『……オバさんですねィ(笑)』

『…なっ、！？』



総悟が急に走るからでしょーが！


ちゃんと準備運動したら、

こんなに息はあがりません！！



ほんっとに、

何を考えているのか分からない総悟。



それに、もう虐められるのは御免だ。



お兄ちゃんのことが心配で、

道場の方に体を向けた。



総 『……どこ行くんでィ』

『…お兄ちゃんのとこ』

総 『とんだブラコン野郎でさァ』

『うるさい！』



大きめの声をだして、

一歩踏み出せば、

背中にドサッと重みを感じる。



少し顔を傾けたら、

すぐそこに…総悟の顔。



総 『……充電、させろや。』



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