沖 田 と 土 方 【沖田総悟】

うら事情。 ページ16

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名前…

ナマエ、デショ？


坂田銀時…

さかた、

さか、た、、



『…さ、っちゃ、ん、』

総 『……さっちゃん？』

『そ！さっちゃん！』



坂田銀時の“さ”を取って

“さっちゃん”


即興にしてはなかなかいいんじゃない？



総 『あのドM野郎と行くのかよ、』

『猿飛さんじゃない、さっちゃん、』

総 『ふーーん？』



…まさかの“さっちゃん”被りに焦りつつも

なんとか交わせただろう、



総 『…嘘、ついてないんだな？』

『う……ん…？』

総 『疑問系たァどーいうことだ？』

『ぎ、疑問系？ナニソレ、ハハ。』



…最終手段。

“逃げる”


総悟のあの、、

なんとも言えない目！

口調！

態度！


恐怖さえ感じるそれらから…

逃げた。



ピシャンッ！

と閉めた扉の音が気持ちいいくらいだ。



時計をみれば…

集合時刻10分前。



『最悪だ…遅刻だよ……』



履きなれない下駄で、

集合場所まで急いだ。



.
.



その頃、

屯所で、



総 『…見廻り行ってきまさァ』

土 『総悟！テメーは始末書だ、』

総 『見廻りに行くって言ってんでィ』



土 『…テメーはどんだけ始末書を滞納すれば気がすむんだ！』

総 『うっせーな、コノヤロー！』



なんて会話が繰り広げられ、

お決まりのバズーカーが放たれたことを



……このときの私は、

思っても、

考えても、

みなかった。




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