双子。【煉獄杏寿郎】

伍 ページ8

数日間に渡る任務を終えた後、甘露寺の甘味処に付き合う事になった。




甘｢餡蜜16個お願いします！(…美味しいもの食べたら元気になるかも)｣




貴『奢ってくれてありがとうございます。今度返します。でもさすがに16個は二人で頑張っても食べきれないと思います…。』




甘｢いいの！Aちゃんは食べれるだけ食べて！私いくらでも食べれるから！｣




貴『え？』




噂には聞いていたがまさかここまで食べるとは思わなかった。





餡蜜は一つだけ頂いてそれだけ食べたらもう一つ食べれる気は起きなかった。




甘｢じゃあ、私はあっちだからここでお別れね！また一緒に行こ！｣





貴『はい、また機会があったら。』





内心、甘露寺さんの事が少し好きになった。


こんなに無愛想で弱い私にも優しくしてくれた彼女は少し憧れる。





＊





任務帰りに蝶屋敷に行くと、叫び声だの足音だの色々うるさかった。


うるさい男は正直嫌いだ。


家にいるやつだけで十分だからだ。




貴『胡蝶さん居ますか。いつもの薬貰いに来ました。』




いつも私が来ると案内をしてくれるアオイという少女が出迎えてくれた。




ア｢しのぶ様はこちらです。どうぞ、上がってください。｣




言葉も交わすことなく胡蝶さんの診察室に案内された。




貴『今日は騒がしいんですね』




胡｢先日の那田蜘蛛山で負傷した方々を診て居ますので。少々賑やかですね｣




隣の部屋から｢ぎゃああああああああ(汚い高音)｣という叫び声が聞こえてくる。




貴『ここ、拷問とかしてます？』




胡｢いえ。｣

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