検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:427,533 hit

ページ27

今でも泣き出したくなる時はあるけれど、私は少しづつ前へ進んでいた。


また、最近は柱稽古が始まり、鬼殺隊は鍛錬を重ねていった。


炭治郎には兄が持っていた日輪刀の鍔を。


私は杏寿郎の羽織を着て戦地へと持って行っていた。


これを着ている時の私はなんでも出来る気がした。


兄が傍にいる気がして、強くなれた。


気が付くと私は僅か数ヶ月で鬼を50体ほどを葬っていた。


次の炎柱だと噂が出回るようにもなった。


そして噂はやがて、本当になった。


カスガイカラスが昇格の伝令と御館様からの呼び出しを私に伝える。



千「姉上、昇格おめでとうございます」


貴「ありがとう、千寿郎。」




千「姉上はすごいです。本当に成し遂げる事が出来るなんて、並大抵の努力では到底できません」




貴『そうね…。きっと、杏寿郎が見守ってくれるからかな。だから、私はどこまでもがんばれる。』



兄から受け取った炎柱の羽織の袖をぎゅっと握りしめる。


柱に、私は務まるのだろうか。


いや、出来るできないの問題ではないのだ。


私がやるしか無い。




千「きっと姉上なら、兄上の仇がとれます」



貴『…どうだろう。けど、私はこの命果てるまで戦い続けるよ。杏寿郎の分まで』



私はそっと立ち上がり、荷物を持った。



千「姉上、また任務へ向かうのですか?」


貴『ううん、蝶屋敷に行く。胡蝶さんに呼ばれているから。』



千寿郎はお気をつけて、と言って玄関まで見届けた。

弐→←〈大切な人がいない日々〉



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (517 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
753人がお気に入り
設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃 , 双子
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

明朱(プロフ) - シャリファさん» 観賞用のみでしたら、可能です!転載などは不可です、ごめんなさい! (2022年10月15日 1時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - 初コメ失礼します!作品とても感動いたしました!絵めっちゃ上手ですね!見るだけなので保存してもよろしいでしょうか? (2022年10月14日 22時) (レス) @page42 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - まゆゆさん» ありがとうございます!笑笑楽しんでいただけてよかったです! (2021年7月30日 0時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆ(プロフ) - 作者様に泣かされたぁぁぁぁぁ(泣)良い話過ぎる! (2021年6月19日 1時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - 猫築かなめさん» そんなに言って貰えると本当に嬉しいです。作品作り、頑張ってください! (2020年8月21日 1時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:明朱 | 作成日時:2019年10月2日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。