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初めて下弦の鬼に会った時、私はこの鬼の首が斬れないと知ってしまった。


それを知った時は絶望した。


けれど、抵抗する策を何度も、何度も考えてようやく答えが見つかった。


だから…!


首が再生する前に斬り続けるしかない!



貴『炎の呼吸 奥義 玖ノ型・煉獄 十連!!』



鬼は血反吐を吐きながらも逃げ回る。


すると、鬼は目の前にあった木をなぎ倒していった。



猗「(こいつとまともに戦ったら死ぬ…!)」



木が邪魔で猗窩座との距離が開いていく。



貴『どこへ行った!!出てこい!!』



倒れた木を斬っていき、追いかける。


しかしそうして行くうちに、どこへ行ったか分からなくなってしまった。




貴『私はお前の首を絶対に削いでやる!!!




私が絶対、お前を地獄に引きずり込んでやる!!




絶対に、絶対に…!!』













死を悟った煉獄杏寿郎は最期に話を始めた。


炭治郎に家にある書物の事や妹を信じる事。


その時、私は森から出てきて陽の当たる野原に座っている杏寿郎の所へ駆け寄った。


貴『…っ!!…止血して…!傷がっ…!!』


杏「俺はもうすぐに死ぬ


喋れるうちに喋ってしまうから聞いてくれ」


貴『いやっ…いや…!!…杏寿郎…!!』


杏寿郎を必死に止血しようと自分の羽織を破き、傷口を抑える。



炭「Aさん…っ」


善「もう…無理だ…。」



炭治郎や善逸はもはや見ていられなかった。


傷口はいくら抑えても血が滲み、止まる様子はない。


貴『杏寿郎は…兄上は、絶対死なせない!!』


ボロボロと涙が溢れる。


すると、杏寿郎は震える手で私の背中に手を回し、落ち着かせるように摩る。


小さな呻き声をあげながら涙が絶え間なく零れ落ちていく。

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明朱(プロフ) - シャリファさん» 観賞用のみでしたら、可能です!転載などは不可です、ごめんなさい! (2022年10月15日 1時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - 初コメ失礼します!作品とても感動いたしました!絵めっちゃ上手ですね!見るだけなので保存してもよろしいでしょうか? (2022年10月14日 22時) (レス) @page42 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - まゆゆさん» ありがとうございます!笑笑楽しんでいただけてよかったです! (2021年7月30日 0時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆ(プロフ) - 作者様に泣かされたぁぁぁぁぁ(泣)良い話過ぎる! (2021年6月19日 1時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - 猫築かなめさん» そんなに言って貰えると本当に嬉しいです。作品作り、頑張ってください! (2020年8月21日 1時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:明朱 | 作成日時:2019年10月2日 20時

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