参 ページ14
やがて私達兄弟は鬼殺隊に入った。
「あいつだ。煉獄の妹って…。」
「いつも兄弟で任務に行って、兄貴に助けて貰ってるらしいぜ」
全部聞こえている。
「どうりで女なのに出世してるわけか」
一々言わなくてもわかっている。
「…弱いくせに。」
うるさい、黙れ。
杏寿郎はやがて、柱になった。
御「Aと杏寿郎は二人で一つの柱になる気はないかな?」
杏「俺もAが居ると心強い!」
御「Aはどう思う?」
貴『私は、柱にはなりません。炎柱は、二人も要りません。』
御「残念だけれど、本人の意思では仕方がないね。」
私は杏寿郎が強くなれたなら私は用済みだ。
*
杏寿郎が柱になってから私は兄の影響もあり、鬼殺隊の間で知られていった。
「炎柱の妹のAさんですよね!」
貴『えぇ。』
「稽古つけてください!貴方みたいに強くなりたいんです!」
私はどこまでも最低な人間だ。
貴『強くなりたいんでしょう?これぐらい、弱い私でもできる。』
「こんなのやってられるかよ…!!」
稽古を付けた人間は1時間も経たずに辞めていった。
私は弱い人間を見ると虫唾が走る。
自分も見ているようで苛立つ。
「知ってる?あの人」
「あぁ、知ってる。煉獄Aだろ。他人に厳しいって噂の。」
「自分は柱のお兄さんより大して強くないくせにね。」
己の弱さなんて重々承知だ。
「お兄さんはあんなにも優しくて強いのにな。」
兄のように強く優しければよかった。
「調子乗ってるよね。弱いくせに。」
もう、やめて。
____誰か、助けて。
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明朱(プロフ) - シャリファさん» 観賞用のみでしたら、可能です!転載などは不可です、ごめんなさい! (2022年10月15日 1時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - 初コメ失礼します!作品とても感動いたしました!絵めっちゃ上手ですね!見るだけなので保存してもよろしいでしょうか? (2022年10月14日 22時) (レス) @page42 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - まゆゆさん» ありがとうございます!笑笑楽しんでいただけてよかったです! (2021年7月30日 0時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆ(プロフ) - 作者様に泣かされたぁぁぁぁぁ(泣)良い話過ぎる! (2021年6月19日 1時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - 猫築かなめさん» そんなに言って貰えると本当に嬉しいです。作品作り、頑張ってください! (2020年8月21日 1時) (レス) id: 7877c5d22d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明朱 | 作成日時:2019年10月2日 20時