音柱の恋愛事情【宇髄天元】

漆 ページ8

･


「よし！俺からお前らに任務を与えてやろう！それはもう、派手な任務だ！」


「任務ですか？」


「そうだ！任務内容はAの好きな奴を探すことだ！」



此奴らならすぐ気づいそうだしな！任務って言えば伊之助も炭治郎もやる気出すからな。
善逸は文句言ってるが無視だ。無視。



「祭りの神！俺様がすぐ終わらせてやるよ！ガハハっ！」


「派手に頼むぜ！」



ただし、任務を行うのはAが蝶屋敷に来ている時だけだ。
まだ完治してない此奴らを外に出したら、俺が胡蝶に怒られちまう。



「派手に期待してるぜ、お前ら！」



一人を除いてやる気を出している二人。そこに運悪く胡蝶が来てしまった。



「何やら楽しそうですね？一体何をなさるんですか？」


「宇髄さんからの任務で、Aちゃんの好きな人を調べるんです！！！」



善逸が声を張り上げて言った。胡蝶は目を見開いて驚いたが、いつもの笑顔に戻り言った。



「それは面白いことになりそうですね」



面白そう、じゃなく面白いこと、と言った。胡蝶はAの好きな奴を知ってるのか？
目で訴えても、ただ笑うだけ。



「しのぶは知ってるのか！彼奴の好きな奴！」


「…ええ、もちろん」



任務頑張ってください、と言い残し部屋を出ていった。
胡蝶も面白がっているし、怒られることは無いだろう。



「よし！お前ら派手に頑張れよ！」


「「おお！！」」



もし好きな奴が俺以外なら、頭の中全部、派手に俺しか考えられないようにしてやる！

捌→←陸

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す