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無気力なヒーロー基礎学 ページ9

時が流れるのはいつも早い。

のんびりたらたら過ごしていたら、あっという間に陽は頂点に昇っている、なんてこと夜月にとってはよくあることである。


午後の授業。
恐らく他の生徒は心待ちにしていたであろう、ヒーロー基礎学。



「(眠いし詰んだ寝る。)」



恐らく一人だけ面倒臭がっているであろう、ヒーロー基礎学。

勢いよく扉が開き、誰もが一度は耳にした、日本全土でブームのあのフレーズが。



「わーたーしーがー!!!」



来た、ではなく。



「普通にドアから来た!!!」



HAHAHAHAとアメリカ風に笑うのも、アメリカンな画風も、何もかもがクラスの空気を変えた。


NO.1 ヒーロー「オールマイト」
知る人ぞ知る、国のトップヒーロー。

どんな難事件も笑顔で解決し、子供の頃に誰もが憧れた。要はすごい人。


雄英高校に教師として就いたという噂はどうやら、本当だったらしい。

周りの席の生徒も、オールマイトが本当に教師をしていたことに感激している。



「(まあ興味無いけど。)」



それでも、夜月は、夜月だけは顔色ひとつ変えずにうつ伏せになりながら、欠伸をした。

___本当に、ヒーローには興味が無いとでも言うように。


そしてふい、と視線を窓にやりながら、夜月はオールマイトの話を聞くことにする。



「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作る為、様々な訓練を行う科目だ!単位数も最も多いぞ!___早速だが、今日はコレ!!戦闘訓練!!!!」



定番の定番。ド定番。

その言葉に闘争心を燃やす者が多いが、夜月は察しの通り____ふて寝を開始した。



「そしてこいつに伴って…こちら!!!入学前に送ってもらった「個性届」と「要望」に沿ってあつらえた…戦闘服(コスチューム)!!!」


「おおお!!!!」



クラスの士気が上がる中、夜月はこれからの授業を想像しながら、深いため息をつく。


夜月も覚悟はしていた。
ヒーロー科はそんなに甘くないと。だが、最高峰故に想像していた以上に規模がデカかったという、盲点があったのだ。



自覚をしなければいけないのだと、夜月は思い知らされる。

手にした戦闘服にこれまた、先の苦労を想像してかため息をつく。



ああ、そうか。
今日から自分は____ヒーローなのか。



周りが喜ぶ中、夜月は一人暗い表情で、後頭部を掻きむしっていた。

無気力なヒーロー基礎学□←無気力な授業



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キラー(プロフ) - saaaaans!!! (7月26日 7時) (レス) id: 88d1b4cedc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まじめに兎赤とスガさん尊いさん» ありがとうございます!夏休みに入ったので1日1話更新は出来そうです!頑張ります! (7月21日 12時) (レス) id: c76cbdbc0f (このIDを非表示/違反報告)
まじめに兎赤とスガさん尊い - すごい面白いです続編楽しみにしてます!!更新頑張ってください!Pulsultra!! (7月21日 8時) (レス) id: 496f43dffa (このIDを非表示/違反報告)
10 - 文ストじゃなかったらごめんなさい (7月11日 17時) (レス) id: f7f7d35321 (このIDを非表示/違反報告)
10 - 文スト?中也だ?お話面白かったです。頑張って下さい。 (7月11日 17時) (レス) id: f7f7d35321 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年7月1日 23時

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