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無気力な帰り道 ページ20

無駄に広い校舎を降りて、無駄に長い校門までの道をのんびりと歩く。

のんびり、というよりだらだら歩いていると言った方が的確だろうか。


大きな欠伸をしながら、猫背でポケットに手を突っ込んで歩いている姿は、あの「雄英高校」の生徒なのだろうか、と突っ込まれてもおかしくない。

だが、周りの目を気にすることが無い夜月からすれば、それは何ら問題ないことだ。


家に帰って何をしようか、などと呑気に帰宅後のことを考えているあたり、そういうことである。



「あっれぇ、バクゴー君じゃん。」


「……んだテメェ。」



校門まで向かう途中、夜月は爆豪の後ろ姿を見つけた。


一瞬、声をかけるべきか迷った。
でも面倒臭いな。

だがその悲しげな後ろ姿に気が付けば声をかけてしまっていた。


不機嫌そうな爆豪の顔に、内心怖い(棒)と思いつつも、夜月はトドメを刺しにかかる。



「今日の戦闘訓練酷かったね!!才能マンの癖にどうして緑谷に突っかかってんの?言っちゃあ悪いけどあいつは大して___、」



いつになくキラキラとしている(気がする)夜月。お分かり頂けたと思うが、こいつは人の傷口をえぐるのが大好きである。



「うっせェぶん殴んぞ陰キャ野郎。」


「待って俺そんなに地味?傷付いたんだけど。」



そんな夜月の言葉を途中でぶった斬る爆豪の暴言。確かに、色白だし大体寝てるし陰キャに見えなくは無いが。



「いやでも分かるよ爆豪。___周りのヤツが雑魚過ぎて自画自賛しちゃう時期、あるよね。」


「……は?」



夜月の鼻につく話し方に、思わず爆豪は聞き返す。

そんな爆豪の反応に、怯まず夜月は話を続けた。



「俺もあったよ。自分の個性が強いから一番なんだって思ってた時期。まあ、小学校の頃の話なんだけどさ。

大きな自尊心がいいとは言えないけど、自信が無くて萎んでるやつより全然いい。……って俺何でこんな力説してんだろ。」



うへぇ、と途中で話を辞める夜月。

そしてつまりどういうことを言いたいんだ、と言わんばかりの表情の爆豪。


しばらく二人の間に沈黙が漂い、再び夜月が話を切り出す。



「あ、ずっと頑張っててもしんどいだけだし適度に手ぇ抜けよって話な。何も緑谷だけがライバルじゃ無いんだし?

それだけ。俺も何で話しかけたか分かんないし気にすんな。」



じゃ、と嵐のように過ぎ去る夜月に一人残された爆豪。

だが、夜月の気に食わぬ態度に、爆豪のどこかで闘争心が芽生えていたのは、確定事項である。

無気力な登校→←無気力な反省会



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キラー(プロフ) - saaaaans!!! (7月26日 7時) (レス) id: 88d1b4cedc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まじめに兎赤とスガさん尊いさん» ありがとうございます!夏休みに入ったので1日1話更新は出来そうです!頑張ります! (7月21日 12時) (レス) id: c76cbdbc0f (このIDを非表示/違反報告)
まじめに兎赤とスガさん尊い - すごい面白いです続編楽しみにしてます!!更新頑張ってください!Pulsultra!! (7月21日 8時) (レス) id: 496f43dffa (このIDを非表示/違反報告)
10 - 文ストじゃなかったらごめんなさい (7月11日 17時) (レス) id: f7f7d35321 (このIDを非表示/違反報告)
10 - 文スト?中也だ?お話面白かったです。頑張って下さい。 (7月11日 17時) (レス) id: f7f7d35321 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年7月1日 23時

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