好きになることKaito.T (ページ13)

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海人くんは大好きな笑顔で私の目の前で止まった

癒されるなーなんて思っていると

ふと覚えた違和感

「…あれ？私昨日名前教えたっけ？」

「…あー、ほら！俺同じ高校だったしAちゃん有名だし！」

そもそも同じ高校だなんて知らなかった

「海人くん何年生？」

「Aちゃんの一個下だよ」

愛犬を可愛いねーなんて撫でながら答えた海人くん

「そう、なんだ」

全然知らなかった

「Aちゃん永瀬廉さん？しか見えてなかったもんね」

「廉くんのことも知ってるの？」

「…まあね、」

微妙な間が空いた

海人くんは何か知っているのだろうか

少し考え込んでいると

「やっべ！学校行かなきゃ！」

鞄を急いで取りに行って戻ってくると

「Aちゃん今日予定ある？」

「特にないよ？」

「じゃあ4時頃にまたこの公園来てよ！待ってるから」

それだけ伝えて海人くんは走って学校へ向かった

あ、また連絡先を聞き忘れた

まあいいかなんて思って散歩の続きを始めた