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家に入って頭の中に浮かんでくるのは海人くんのことばかり
意外とかっこよかったなーとか
連絡先聞いてないけどどうやって会うつもりだろうとか
何歳なんだろうとか
こんなに短時間で君のことで頭がいっぱいになるなんて
「海人くん、」
名前を呼んだらすぐにキラキラの笑顔で何ー？と出てきそうだ
もっと君を知りたくなった
でも心の片隅にはやっぱり廉くんがいて
片隅にいるのに質量は多くて
自分の部屋に戻ると微かに匂う廉くんの香水の香りが鼻をくすぐった
私何やってるんだろう
こんなフラフラした気持ちの自分に腹が立つ
そんな事よりも
はなさんにも廉くんにも自分自身にも失礼なことをしたことに今更気がついて
また涙が溢れてきた
廉くんが私にキスしてくれたのは
抱いてくれたのは
きっとただの同情
それに思いはこもっていなくて
それに今更気がつくなんてとことん馬鹿だ
泣き疲れてその日はいつもより早く眠りについた
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作者名：ふうせん | 作成日時：2020年2月1日 19時
