second ready【Colon×Root】

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〜 Root side 〜


単刀直入に言おう。


僕はAが好きだ。


勿論、恋愛的に。


そこで質問。


Ｑ、片思いの相手が想いを抱いている教師と二人きりになった時、どうするのが正解なのだろうか？


今まで考えたことのある問題の中で1番といっても過言ではないくらい頭を悩ませていた。



「早く問題解きなよ」


「ころちゃん」


「学校その呼び方はやめて…」


「いいじゃないですか。幼馴染なんだから」


「でも、一応お前の教師だから」



なんて面倒くさそうに言うころちゃんと僕はさっきいったように幼馴染である。
幼い頃によく遊んでもらった。とはいっても、ころちゃんに迷惑かけられた記憶しかないけどね。



「ねぇ、質問してもいいですか？」


「なに？」


「ころちゃんって…Aのことどういう風に思ってる？」



そう問いかけると、彼の頬が一瞬ピクっと反応した。



「…べつに」


「別に、じゃないですよね」


「可愛い生徒だよ」



そう言ってころちゃんは苦笑いをして、乾いた笑い声をこぼした。



「恋愛的には…？」


「るぅとくん、ばか？教師と生徒がなんて問題になって終わりだよ」


「否定はしないんですか？」


「…するよ」


「ねぇ、本当はAの気持ちわかってますよね。でも気づかないふりして、自分の気持ちにも嘘ついているんじゃないですか？」


「…たく、人の心を詮索するのはやめな。榎本は可愛い生徒だと思ってるけどそれ以上でもそれ以下でもないから」



はやく問題解け、としかめっ面で言われてしまったので仕方なくシャーペンを動かし始める。



「…絶対そうだと思ってたんですけどね」


「そうゆうるぅとくんは榎本のこと好き？」


「嘘つきのころちゃんに教える義理はないです」


「はぁ？…まぁ、好きなのは見てれば分かるけど。るぅとくんは意外とわかりやすいもんなぁ」


「…等の本人は全く気づいてないんですが。」


「それは榎本鈍感なだけでしょ」



でも可愛いよね…そう呟いたころちゃんは教師ではなく一人の男性としての顔をしていた気がして、僕はなんとも言えない複雑な気持ちになってしまった。

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