お帰りなさいませご主人 (笑) 様【すとぷり】

6日目 ページ7

焼肉を沢山食べ、家に帰ると20時の少し前。
リビングに行き、ソファーの端っこに座る。


『美味しかった…』


なーくんにありがとう、というと引きつった笑いを浮かべていいよ、なんて言われてしまった。


こ「はるー、お風呂のお湯入れて」

『え、なんで私？』

さ「いや、お前…一応「お手伝い」の名目でこの家に来たんだろうが」

『あ、そうだった』


そんなこと今の今まで忘れていたが、今更実家に帰るのも嫌なので、大人しく言うことを聞く。

えーと、お風呂は…ここだよね、で…適当にボタンポチポチって押せばいいや。

…多少不安だが、まあ大丈夫だろう。

リビングに戻ってくつろいでいると、風呂が満タンになったらしく、音が鳴った。


こ「僕、入ってくる」


そう言ってころんがパジャマやタオルを持ってお風呂へと向かっていった。


その10分後…風呂から悲鳴が聞こえてきた。
大声で「はる！」なんて呼ぶから、重い腰をあげて風呂の方へと向かう。


『ころん、どったの？』


扉越しにそう聞けば


こ「お前、なんでお湯じゃなくて水入れたの!?」


なんて怒りの声。


『え、水だった？ごめん。』

こ「あーもー…これで僕が風邪ひいたらはるのせいだからね」


あとでお湯入れる方法教えるから、なんて珍しく優男な所を見せたころんに、もう一度謝罪とお礼を述べてリビングへと戻った。

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