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「侑李？」
部屋に入ってすぐ、振り返ると涼介に抱き付いた。
いつもは抱き締めてほしい、って思っても自分からは動かない僕だから。
こうして自分から抱き付いたことに、涼介は驚いたものの。
ぎゅう、と痛いくらいの力を込めて抱き締め返してくれる。
「ごめんね、涼介」
ここへ来てから、涼介は僕がたくさんの人と関わっていけるように協力してくれている。
シェアハウスの仲間は然り、学校の友人たちも然り。
狭い世界へと閉じ籠っていた僕に、いろいろなものを見てほしいっていう願いで。
初めこそ涼介以外との関わりは要らない、と拒んでいた僕だけど。
シェアハウスのメンバーへ心を開くようになってから、少しずつその輪を広げてきた。
その行動をうれしそうに見守ってくれる涼介だけど。
時々、僕が誰かとの関わりを濃くし過ぎると辛そうな表情を見せることがある。
どうしてなのか、分からずに困ったときもあったけど。
いまは分かる。
涼介は僕と同じ不安を抱えているんだってこと。
涼介が僕から離れていってしまう、という不安と同じ。
僕が涼介から離れるかも、という恐怖がああいう顔をさせてしまっていたのだと。
その恐怖心は、時に過剰な反応を見せる。
今日の雄也やヒカに見せたような、嫉妬にも似たものを。
そうさせるのは、想い合っているくせに伝えようとしないことが原因だと気付いていても。
お互い、それなりの理由があって言わないと決めているのだから、沸き起こる不安や恐怖とはその都度戦っていくしかない。
僕としてはもう言ってしまって、いま以上のぬくもりや熱を感じたいって思っているけど。
涼介が僕のことを考えて抑えているというのも嫌というほど分かっているから。
こうなれば、涼介が安心できるだけの材料を突き付けて、確実に手に入れるだけだ。
「不安、だったの」
「不安？」
「ヒカと楽しそうに料理してる涼介を見て、僕から離れていっちゃうんじゃないかって」
素直に伝えて、素直に甘えて。
どれほど交友関係を広げても、信頼できる人が増えたとしても。
涼介だけは不動なのだと、唯一なのだと証明すればいい。
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晶(プロフ) - naoさん» リクエストありがとうございますｖスペース上の関係でＢＥＳＴ全員は出せないかもしれませんが、それでも良ければ＾＾お待ち下さい (2019年11月19日 20時) (
レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - ＊ 白 雪さん» そう言っていただけるのほんとうにうれしいです♪有り難くもリクエストして下さるかたもいらっしゃいますので、いま暫くは続けられればと思います！ (2019年11月19日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - わらわそうさん» ありがとうございます！！襲われるいのちゃん・・・あまり臨場感出せないかもですが頑張ってみますね♪数名友情出演あるかと思います〜お待ち下さいませ (2019年11月19日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - 圭人君が熱を出してBESTと裕翔君に看病してもらう話が見たいです！BESTの誰かの視点で書いてくれると嬉しいです！よろしくお願いします！！ (2019年11月19日 16時) (レス) id: 2b8a51060a (このIDを非表示/違反報告)
＊ 白 雪(プロフ) - このお話とても好きなので続けてほしいです！ (2019年11月19日 15時) (レス) id: 2527cc3178 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晶
| 作成日時：2019年11月11日 1時
