time sharing house～日常茶飯事～ (ページ17)

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　朝、目が覚めればリビングには俺ひとり。
周囲には空け散らかした缶が多く転がっている。

　なにも掛けることなく、ラグの上で眠っていたけど風邪を引いた様子はない。

　いまが暑いくらいの時期だから、こういうことができるんだけど。

　光に怒られる前に片付けるか、と散らばっている空き缶を集めていく。
あとで水も飲んでおかなければ。
いままで二日酔いとか経験したことないけど。

　そんなことをしていれば、いつも通りの光が起き出してきた。
片付いているリビングを見て満足そう。
この様子なら朝飯には有り付けそうだ。

　「今日はどうするんだ？」

　「特に予定はないし、せっかくだからふたりに会ってから帰るかな」

　夜までは滞在しなくても、実家に帰っているというふたりが戻ってきてから帰ろうかと考える。
なにかがあるわけじゃない、せっかくシェアハウスに来たのだからついでに。

　なんの変哲もなく、いつも通りをいつだって過ごせる場所。

　それがシェアハウス『日常茶飯事』の醍醐味だろうから。

２day―――fin.