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「ほんと振り回されてる気がするわ、俺・・・」
果樹園の名前が書いてある看板の隅に『くだもの狩り』の文字。
それを見付けた途端、さっきまでの艶っぽさはどこへ行ったのか。
びっくりするくらい無邪気な子どもに早変わりした有岡くんは、看板に向かって走り出して。
車には気を付けてよ！
俺は後ろからそう声を掛けるので精いっぱい。
あまりのギャップに足は動かないし、思考回路も鈍くなってしまっている。
「危なかった・・・」
ほんとうに、危なかった。
あのまま艶めかしい雰囲気の有岡くんを見ていると、キスしてしまうところだった。
そのくらい、誘われて煽られて。
いまさらながらに、顔が赤くなっていくのを感じる。
変な声が出てしまわないよう、手で口を塞いで。
「�睫據繊�早く！！」
暫く顔の熱を冷ましていたけど、俺が付いて来ていないことに気が付いた有岡くんが振り返り。
早く早く、と遠くのほうから手招いて待っているから。
速まっていた心臓を落ち着かせ、ゆっくりそちらへ足を向ける。
「そんなに急がなくても」
「だって気になるじゃん」
俺が追い付くまで待ってくれていた有岡くんだけど。
隣に並べばすぐ腕を掴まれ、ぐいぐいと引っ張られる。
早く、と口で言うだけじゃなく行動でもしっかり示して。
たぶん、こういうところも無意識なんだろうね。
些細な接触で照れたと思えば、それ以上に大胆な行動を取っていることに気付いてない。
気を許されているのは感じているし、好かれているとも思うけど―――
誰にでも同じように接しているのを見るから、その好意が“特別”なのか判断できなくて。
俺はいつまで経っても、踏み出せずに躊躇ってばかり。
そんな俺を見て、薮くんや光くんが同情してくれることもしばしば。
情けないな、と言われないだけ有り難い。
いまみたいに気を遣わない、ハウスの仲間という関係性でも満足している部分はあるけれど。
できれば一歩、関係を進めたいって思うのは・・・当たり前のことでしょ？
堂々と有岡くんに触れる権利を、いろいろなものから守る立場を手に入れたいって思うのは。
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く ぅ あ ??(プロフ) - 晶さん» 了解です！全然いつでも大丈夫です！書いていただけるだけで有難いです！ (2020年4月24日 9時) (
レス) id: 2a31ea9997 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - く ぅ あ ??さん» ありがとうございます。なんと恐れ多い・・・リクエスト承りました！ただちょーっと同じＣＰや視点が続くのはお話に偏りが出るため、他のお話を挿むなどして掲載までお時間頂くことになるかと思います。ご理解頂けますと幸いですm(__)m (2020年4月24日 2時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
く ぅ あ ??(プロフ) - 前作から読ませて頂いてて今読んでいる作品の中で1番好きな話です！リクエストなのですが、tkarの誕生日デートのar目線も見てみたいです！もしお時間あればよろしくお願いします！ (2020年4月23日 23時) (レス) id: 2a31ea9997 (このIDを非表示/違反報告)
Nina(プロフ) - 周りから見たktくん側ってどんな感じなのか、気になります。書きづらければ、お任せで。のんびり楽しみにしています♪宜しくお願いします♪ (2020年4月23日 6時) (レス) id: ff986ae2ef (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 晶さん» 更新される日を楽しみに待っています^^ (2020年4月23日 1時) (レス) id: 8fa15383fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晶
| 作成日時：2020年4月1日 2時
