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「そんなこと思うわけないのに・・・どうしてそういう心配事するのかな、この子は」
苦笑いを浮かべ、言い切った光は。
伊野尾を見遣ると、やさしい笑みを浮かべ空いた手で頭を撫でている。
当然だけど伊野尾は起きていると知られないように、目を瞑っていて。
いまの光を見れば、疑う余地さえないのに、と惜しくもなる。
「面倒なんて、あるわけない。迷惑なんて感じたこともない。俺は、俺がしてあげたくてやってるんだから。むしろ、嫌がられても仕方がないって思うくらい」
まあ、そうだよな。
光の過保護さ加減には、ちょっと目を剥くものがある。
相手は小さい子どもじゃないんだから、そこまでしなくてもって感じることだってあるくらいだ。
伊野尾はそれらをむず痒くも受け入れているけど、嫌がるやつのほうが多いだろうからな。
「そうだな」
「いや、薮も俺のこと言えねぇよ？」
うんうん頷いていれば、呆れ返った様子の光。
え？俺もか？
「それに、さ―――」
賢くて、大人びてて、ひとりでも平気って顔してる冷静な子だけど。
実は甘えたいのに甘えられなくて、ひとりが淋しくても言葉にできなくて諦めてしまう子が。
臆病ながらも控えめに甘えたいって意思を見せて、必死に手を伸ばして甘えてきてくれる。
そんなかわいい子、放っておける？
迷惑なんて、誰が思える？
誰よりも、全力で甘やかしてあげようと思うでしょ。
かわいくて仕方がないんだから。
頼ってくれる間は、喜んで受け入れるよ。
「ああ、でも―――――」
ちょっと、夕飯の用意してくるよ。
薮、暫くいのちゃん頼むね。
一頻り、光の心中を聞いてから。
時計を見れば、普段もう夕飯を食べようとしている時間になっていて。
遅くなるけど、と光は眠っている――と思っている伊野尾を俺に託し、キッチンへ向かった。
「―――だって、さ。だから言っただろ？お前はなにも気にせず光に甘えてればいいんだよ」
顔を真っ赤に染め、泣いている伊野尾。
その目に、さっきまで額に乗っていたタオルを乗せてやり光が座っていたところへ座ると。
光の想いを知って、うれしいやら悲しいやら複雑な心境で涙する伊野尾の頭を撫でた。
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晶(プロフ) - わらわそうさん» とんでもないです。先に違うお話からスタートかもしれませんが・・・��へと続く一歩にはなりますので。そこからのんびり続けていければいいかな、と思います(´▽｀) (2019年12月19日 1時) (
レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - わらわそうさん» なのですよね〜不思議ですよね〜（笑）ってめちゃくちゃ他人事ですけどｗこれからどうなるかは分かりませんので(￣▽￣) (2019年12月19日 1時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
わらわそう(プロフ) - 晶さん» こんな雑なリクエストを受けてくださりありがとうございます！！！出来上がるの、楽しみにしております！！ありがとうございます！！ (2019年12月18日 6時) (レス) id: 1c0b49b53a (このIDを非表示/違反報告)
わらわそう(プロフ) - 晶さん» なんとっ！！？？あんな、あんな恋する乙女のような顔をしていながらですか？！イケメンって罪なんですね...(TT)めっちゃ付き合って欲しい所でした^∇^ (2019年12月18日 6時) (レス) id: 1c0b49b53a (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - まみむめももさんさん» はじめまして〜やっぱりじれったいですか？くっつけてあげたい気持ちはあるのですけど、当然問題は光くんでしてｗというより大人組全員が家族愛強すぎてどう脱出させようか、という感じですね〜気にして下さる方も多いので真剣にこれからを考えていきますね！ (2019年12月18日 1時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晶
| 作成日時：2019年12月10日 22時
