マイクとペン

またですかーー！！！ ページ5

一郎「あ、マイクはポケットに入ってたぜ」


『え？』


簓「俺のんも残されとったで」

一二三「僕のも･･･」

『もしかして全員あります？』

聞けば全員マイクは残っていたそう。


三郎「不思議な話だな。財布やスマホは無くなっているのにマイクだけ残っているなんて･･･」

銃兎「異世界だぞ？なんでもありなんだろ」

ルーク「そのマイクは何に使うんだい？」

『これはヒプノシスマイクというラップバトルの時に使う自分専用のマイクで、DJが居なくてもマイク自身がビートを奏でてくれるの』

ルーク「ふむ、ひぷのしす？催眠のHypnosisの事かい？それを使うと相手を洗脳出来るとか？」

『そう、催眠のHypnosisの事だけどこの場合洗脳じゃなくて精神干渉と言った所かな。私たちの世界ではこのマイクはバトルの手段として用いられていてラップのスキルがそのまま攻撃力として相手の精神に直接攻撃出来るの』

ルーク「へえ、君たちの世界は戦いがあるんだね･･･」

『恥ずかしながら･･･』

ルーク「いや、戦いは恥じることではないよ。歴史には欠かせない一幕だ。そろそろ学園長が手筈は整えてくれていると思うが･･･」


「闇の鏡よ！今すぐこの人達を元の場所へ戻してくださーい！！！」

闇の鏡「この者らのあるべき場所はどこにもない･･･無である」

「またですかーー！！！」


ルーク「･･･やはりダメだったようだね。仕方ないが君らはしばらくこの学園で生活することになるよ」

乱数「ねえねえ、さっきからまたとかやはりとか、今回みたいな事が前にもあったような言い方だねぇ」

学園長「ええ･･･つい最近同じようなことが起こったんですよ。その人はある日突然居なくなっていて･･･元の世界に帰れてるといいんですが･･･」

零「つまり帰る方法は分からない、って事か･･･」

学園長「はあ･･･とりあえず今日寝泊まりする部屋に案内します。もうこんな深夜ですので他の生徒たちを起こさぬよう静かに移動をお願いします･･･ってハントくんは何故こんな時間に外をうろついているんですか！」

ルーク「ふふ、興味を引かれる獲物を見つけてしまってね。我慢できなかったんだ」

学園長「我慢できなかったんだじゃないですよ！早く戻りなさい！」

すみませんすみません！→←元の世界

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す