マイクとペン

もれなく赤い ページ14

そこは目に付くもの全てがハート、ハート、ハート。

そしてもれなく赤い。

薔薇の木、玄関、窓･･･全てが赤色のハート型だった。

ハーツラビュルのハーツはハートって事か。

『かわい〜。メルヘンだね』

リドル「ハートの女王の世界観に重鎮を置き、厳しい規律の中寮生たちは文武を両立出来ています」

『私達は代表の子と一緒に授業受けるんだよね。楽しみ〜！』

リドル「はい。今年度も始まったばかりですし授業に着いていくのはそう難しくありませんよ。それでは早速部屋に案内させていただきます。」

リドルくんに着いて玄関をくぐるとその先の廊下はなんだかグネグネしている。

部屋のドアもオンボロ寮のように綺麗に並んでおらずバラバラだ。

『ドアがどこそこあるね。この中の1つが私らの部屋ってことか』

リドル「はい。迷いやすいので1番近くのこの部屋に寝泊まりしていただきます。あとその･･･とても言い難いのですが･･･」

『ん？』









リドル「部屋がここしか空いておらず･･･」









『ん？？』

え？男2人と同室って事？？

二郎「えっ･･･！」

獄「他の女子生徒の部屋に泊めて貰えばいいじゃねえか」

流石天国さん！ナイスアイデア！

『で、ですよね天国さん！リドルくん、わがまま言っちゃって申し訳ないんだけど他の子の部屋に入れてもらっていい？』




そしてまたもや衝撃発言。









リドル「すみません･･･ここナイトレイブンカレッジは男子校なんです･･･」









･









･･･？

ダンシコー･･･




『だ、男子校?!』




驚きすぎて反応が遅れる。

いやいやそりゃ驚くって。男子校とかまじ初耳学。

『え、まじ？』

リドル「はい･･･」

まじかぁ･･･。え、てことは2人だけじゃなくて男うん100人と一つ屋根の下？？？

まじかー･･･。まじか過ぎてまじかしか言えん･･･。

『･･･まあしょうがないかぁ。じゃあ二郎と天国さん、同室しちゃっていいですか？』

二郎「えっ！い、いいのか･･･？」

獄「俺は良いぜ。盛んなよ男子高校生」

二郎「サカんねーよ！！」

リドル「せめてお部屋には施錠魔法をかけさせていただきますね」

『うん。ありがとう』

弁護士の天国さんが居るし、まあ大丈夫だろう。

その考えが正しかったか、もしくは間違っていたとしても後に思い知るのは結局私だけなんだから。

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