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だからこの最悪の空気に気づかない!
育ちは違うのに2人が似たような性格になってしまったのは、双子だからというより“周りに似たような人物”がいたからだろう。
今のうちに話をやめたらいいものの、この最悪な空気に気づかないから話を続けてしまう。
おバカですね！
「なんでだろうね。」
「さぁな。…実力じゃね？」
ﾌﾞﾁｯ
話が聞こえていたB組の人達の堪忍袋の緒が遂に切れた。ここまで言われて黙っているほど心が広いB組ではない。
「天宮。話が聞こえてきたから聞いてたんだけど、B組から出場人数が少なかったら君達に何か問題があるのかなぁ〜？」
初めに話しかけたのはAに1号と呼ばれている物間だ。
「いや？むしろB組の個性知らないから助かる…なんでかな？って疑問に思っただけ。」
「俺も思った。同じ試験受けて合格して同じ授業受けてるのに何が違うんだろうって思った。」
「ふんっ！そんなの知らないよ。それより君達は本当に本戦に出るのかい？1位通過した割には出番が全然無いじゃないか！あーはっはっは！」
2人は「どうしたんだコイツ。情緒不安定か？」とでも言うような顔をしている。
「はっ！せいぜい頑張る事だね！！」
物間はスッキリしたのか分からないけど笑いながら去っていった。
「1号大丈夫？」
「大丈夫だと思うぞ。いつもあんな感じだし。それよりオマエはその茶番いつまで続けるんだ。」
「私が1号の名前覚えるまで。」
この時颯太は物間が名前で呼ばれることはないと心の中で思っていた。
５０ 空気読もうね ページ17
.
「B組って何人目？」
「2人目。」
「えっ…じゃあ、B組って3人しか本戦行ってないの？」
「まぁ、そうだなぁ。半分以上A組だもんな。」
ﾋﾞｭｵｰ
颯太の余計な一言で周りの固まっていた空気が氷点下まで下がった。
2人の周りの空気は怖いくらい凍っているのだが、なにより1番怖いのは、実はこの2人これだけ空気が凍っているのに全然気づいていないのだ。
2人は同じ家で生まれ、名家中の名家【御三家】で育った。違う所で育った2人だが、その家の中でも偉い人の側で育ったので、自分より上の人以外でその場の空気を読んだことがないのだ。
育ちは違うのに2人が似たような性格になってしまったのは、双子だからというより“周りに似たような人物”がいたからだろう。
今のうちに話をやめたらいいものの、この最悪な空気に気づかないから話を続けてしまう。
おバカですね！
「なんでだろうね。」
「さぁな。…実力じゃね？」
ﾌﾞﾁｯ
話が聞こえていたB組の人達の堪忍袋の緒が遂に切れた。ここまで言われて黙っているほど心が広いB組ではない。
「天宮。話が聞こえてきたから聞いてたんだけど、B組から出場人数が少なかったら君達に何か問題があるのかなぁ〜？」
初めに話しかけたのはAに1号と呼ばれている物間だ。
「いや？むしろB組の個性知らないから助かる…なんでかな？って疑問に思っただけ。」
「俺も思った。同じ試験受けて合格して同じ授業受けてるのに何が違うんだろうって思った。」
「ふんっ！そんなの知らないよ。それより君達は本当に本戦に出るのかい？1位通過した割には出番が全然無いじゃないか！あーはっはっは！」
2人は「どうしたんだコイツ。情緒不安定か？」とでも言うような顔をしている。
「はっ！せいぜい頑張る事だね！！」
物間はスッキリしたのか分からないけど笑いながら去っていった。
「1号大丈夫？」
「大丈夫だと思うぞ。いつもあんな感じだし。それよりオマエはその茶番いつまで続けるんだ。」
「私が1号の名前覚えるまで。」
この時颯太は物間が名前で呼ばれることはないと心の中で思っていた。
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レナ - 面白い！大好きです！ (2022年11月6日 16時) (
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作者名：ゆずき | 作成日時：2022年10月23日 22時
