形勢逆転!! ページ18
ふふふ…ついに実夢ちゃんにも春が来ましたか…!
いっつもいじられてばっかだけどねぇ??
今回は私が優勢…!!
光「てゆうか、俺の事被写体にしてんじゃねぇよ!あと、ハツコイってなんの話だ??」
実夢「え、い、あ、いやぁ…(;・∀・)」
お、焦ってる焦ってる(*´艸`*)
でも、流石にこの状況下でバレるのも可哀相なので、助け舟を出す。
ほのか「ふふ、女の子にそんなこと聞くなんて野暮だよ。源さん。あと、早くご飯食べないとじゃない?」
それとも私達と食べる?と言うと、実夢ちゃんがバッて効果音付きそうなくらいにこちらを見た。
光「あ、横尾たちと約束してたんだっ!!先生、バイバイ!!」
源さんは帰っていった。
ほのか「それでぇ?私ばっか聞かれるのも不公平だし??聞こうじゃない?」
実夢ちゃんは顔を抑えていた。
実夢「これはいっときの間違い、これは夢、そう、夢なのよ…!!」
ほのか「あらぁ?現実逃避はいけないよ?じゃあ、話しましょーね??」圧)
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ふふ、やっぱり十代の恋バナは美味しいね!←
それにしても…これでしばらくは優勢…!!
そもそも、私がいじられる側がおかしかった!
さて…授業を始めないと…
ほのか「はい、授業始めるから席についてー」
今の授業は源さんと実夢ちゃんのクラス。
ほのか「それでは、教科書145ページを開いてー」
お、今日は恋慕系の万葉集のよさの一部…
ほのか「まず、読み方を知るために一回先生が読みますね〜。」
この文章をスラスラと読み進める。
『君待つとわが恋ひをればわが屋戸のすだれ動かし秋の風吹く』
額田王の代表作である。
これの意味は…
【貴方を今か今かと待っていると、私の家のすだれを動かして秋の風が入ってきました。】
……こんな恋愛なんてしたことないから気持ちなんてわからないけどね。
ほのか「じゃあ、皆さん、歴史的仮名遣いから現代的仮名遣いになおしてください。」
生徒達に課題をだし、その間少しだけ黒板を書き進める。
…ふと視界の端…教室の外を通る人影を見る。
…………………土籠先生だった。
思わず見てしまうと…
土籠「…フ。」ヒラヒラ)
少し笑ってから手をひらひらと振ってくれた。
ほのか「!?!?///」ガタッ)
ビックリしすぎてコケてしまった。
生徒1「先生?大丈夫ですか?」
ほのか「え、あ!だ、大丈夫!ごめんね。」
皆がまた課題に視線を戻した。
……こちらをニヤニヤと見る実夢ちゃんを除いて。
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作者名:リガロ x他1人 | 作成日時:2019年8月21日 23時