【呪術廻戦】彼女が最期に、残したもの。

episode.12 ページ12

□no side



とある、犯罪組織。


男「チッ！！」


ドカッと声を荒げる男が部屋の椅子を蹴った。その理由は、一つ。


男「ほんっとムカつくやつだ、無限を全然解きやしねぇ………！！」


何であんなチビが無限なんて使えんだ、周りに呪術師や関係者いなかったはずだろっ！！と怒鳴り散らす。


チビ、とは連れてきた弥生Aの事。彼女は児童養護施設にいた、周りには呪術や自分の術式すら教えてもらえる人物はいなかったはずだ。


なのに何故、彼女は無限を使えるのだろうか。


苛立ちを隠せずまた椅子を蹴り飛ばす彼に、落ち着くよう言う男性が一人。



＿＿＿『五条』だから。




そう、全てはその言葉で片付けられる。




『五条悟』




呪術界最強と呼ばれる男。


呪術界に君臨する御三家も、彼を前にして動ける者はいない程の実力者。


そんな男の子供だ、そう考えれば納得できる。


男「まぁ、例え最強の子だからと言ってもただの５歳児。待っていれば時期解けるさ」


例の場所に入れておいたんだな？と聞く男性に、もう１人の男性は頷く。


例の場所、それは…………


男「呪霊を集めた地下牢に放り投げてきたぜ」


２級呪霊までいるんだ、おつりが来る。とニヒルな笑みを浮かべる。


男「我々にとって五条悟は邪魔な存在、そこにもう一人同じものを持った奴が存在したらたまったもんじゃない。だから、今のうちに摘んでおく必要がある」


さて、今頃地下じゃ子供の叫び声が聞こえるだろうか。


男の不気味な笑みが、浮かんでいた。


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