第百七十一夜 ページ24
◇貴方side
ティキ「お、目が覚めた。おはよーさん」
「…………………」
何でこの男がまた居るの。
ティキ「なになにー寝ぼけてる?あ、良いお知らせ」
「お知らせ?」
ティキ「世界中のAKUMA達が伯爵の元に集結してる」
「え、?」
ティキ「この意味、Aちゃんなら分かるだろ」
「………悪いお知らせじゃん」
ティキ「えー、Aちゃんあそこ嫌いだろ?違うの?」
「……………」
ティキ「すぐに答えられねぇってことは、少なくとも好きじゃないって事だろ」
そう、嫌いだ。でもそれは中央庁、上の人間だ。あれはAKUMAよりも悪魔。人間の皮を被った。
でも、ホームの皆は違う。大好きな家族だ。
今は亡き両親が命を懸けて守ったホーム。
今、皆自分達のホームを守って賢明に闘っているだろう。
「(今、私は何をしているのだろう)」
ノア達に捕まって、
こんな所に閉じ込められて、
何も起こさずにずっとここにいる。
私はエクソシストだ。
私は闘える。
両親が命をかけて守ったものを、
今度は、私が守らなきゃ。
「イノセンス、発動」
ティキ「ッ!?」
九尾狐。
お母さんが使っていたイノセンス。
私に、手を貸して?
.
「________________阿久良の白狐」
どんどん周りに霧が出てきて、私を隠す。
ティキ「ちょおっと待て;」
こっちに手を伸ばし掴もうとしたティキを避けて、霧の中に身を隠しながら部屋を一気に破壊。
ここは、方舟?
前に方舟に入ったときには、アレン君が操って皆がいる江戸に出てきたんだっけ。
一か八かで近くにあったドアを開けて飛び込んだ。
暗い部屋の床は存在せずにどんどん下に落っこちていく。
ティキ「待てよッ!!」
「狐火」
掌に大きな火の玉を凝縮させた。そして上に見える、部屋の入口付近にいたティキに向かって思いっきり投げた。
ティキ「ッッ!?」
彼の声が聞こえなくなった後、暗闇から光が。
「っ痛ッッ!?」
土の匂い。
植物の匂い。
「外に、出れた……………?」
周りは木々に囲まれた場所。
とりあえず、ここから離れなきゃ。
ティキが追ってくる。
お狐様の所に行かなきゃ。
私が行くのを待っててくれてる。
すぐに行ってから教団に戻らなきゃ。
早く行くからね、皆。
でもさ、
「ここ、どこよ……………………………;?」
.
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ゆきな☆(プロフ) - レーナさん» ありがとうございます( ´ ` *)更新遅くなってしまってますが頑張ります(*^^*) (2020年2月24日 20時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
レーナ - 続き見たいのです!頑張れんこん!ゆきな☆様! (2020年2月24日 20時) (レス) id: c89295cbe6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます( ´ ` *) (2020年2月17日 8時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 凄く面白いです! (2020年2月17日 0時) (レス) id: c9731af75b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきな☆ | 作成日時:2020年1月26日 17時