赤井さん推しの天才医者が本気で推しに恋しちゃったってよ。～Another story～Ⅲ (ページ20)

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episode.172 ページ20

◇貴方side

赤井「A、まだ寝ないのか」

「もう少し、やっておきたくて。先に寝ててください」

手に持ってるのは、田中さんの手術に使う術式の資料。

目の前の机にもたくさんの資料が山積みになっている。

手術にはアクシデントが起こることもある。

だから、予測されるすべてのパターンを頭の中にインプットしておかなければいけない。

赤井「君が今まで救ってきた人はたくさんいる、俺含めてな。自信を持っていい。

だが、無理はするなよ。君が体調を崩せば、出来るものも出来なくなるんだ」

「わかりました。ありがとうございます」

赤井「頑張れ」

そう言って頭を撫でてくれる。私がこれを好きなのを知っててやってくれるのだろうか。

でも、自信をもらった。嬉しい。

成功したら、何かご褒美が欲しいな。いや、でもこれは欲張り？

赤井「おやすみ、my honey？」

「んっ！？」

最近日課になっているおやすみのちゅー。

ほんと恥ずかしい。うん、ほんとに。

赤井さんはアメリカ育ちだからこれが当たり前なんだろうけど。

私は一生慣れない気がする。

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