赤井さん推しの天才医者が本気で推しに恋しちゃったってよ。～Another story～Ⅲ (ページ2)

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episode.154 ページ2

◇貴方side

仕事途中の昼休み。

患者さん達が集まる場所を通りかかったとき、何だか向こう側がざわざわしていて。

向かってみると、小さい子供二人が喧嘩をしている。

「大丈夫？」

一人は小学生の男の子で、もう一人は４歳くらいの女の子。たぶん兄妹だろう。

どっちも涙目で喧嘩をしていた。

「お父さんとお母さんは？」

妹「……」

兄「ママは……」

ゆっくり話してくれた。

母親はずっと違う病院で入院してたらしいけど、最近こっちに移ってきて。

そしてこの子達の父親はここに子供二人を降ろして仕事に行ったらしい。

まぁ忙しいんだろう。

看護師「やっと見つけた！」

遠くから急いできた看護師さん。たぶんお父さんに頼まれたんだろう。

看護師「すみません先生」

「いいよ、私休憩中だし連れてくよ」

看護師「え、」

「大丈夫。貴方も仕事あるでしょ？」

看護師「でも、先生に……」

「じゃあ、今度コンビニスイーツ奢ってよ。いつでも良いからさ。そろそろ行きな？」

看護師「先生……ありがとうございます！」

「うん」

ペコペコしてから急いで行ってしまった。看護師さん達も忙しいからね。

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