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episode.111 ページ9
◇貴方side
降谷「これを、君に頼みたい」
いきなり尋ねてきて、薬の入った袋を渡された。
中身は、コナン君達が飲まされたあの薬“APTX4869”
降谷さんから、これの解析と解毒薬の開発を頼まれウチの薬剤師達に哀ちゃんが加わることになった。
「公安と病院との仲介役って事ですか。私は」
降谷「その通りだ」
「仕事増えちゃったじゃないですか」
降谷「君は協力者だからな、当然だろ。あとで、君の好きな甘いスイーツ持ってきてやるよ」
「ありがとうございます頑張ります」
降谷「ほんとに好きだな」
「頭の回転に糖分は必要不可欠ですから」
降谷「そうか。そういえば、赤井が目覚めたそうだな」
「はい。４ヶ月も眠ってましたから、リハビリも入りますけど」
降谷「まぁあいつは腐ってもFBIだからな。すぐに戻るだろ」
「そうですね」
降谷「もう、君は前みたいな悲しい顔しなくなったんだな」
「そうですね……後悔したくないなっていうのと、小さな名探偵さんに勇気を貰ったので」
降谷「ははっ、そうか」
「……それより、なんでこのタイミングなんです？」
降谷「仕方ないじゃないか」
「降谷さん意地悪してます？」
降谷「……してるかもな」
「もうっ！！」
そうして彼は立ち上がり部屋を出る間際にこう言った。
降谷「俺を何度も振ったバツだ」
「んなっ！？」
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作者名：ゆな
| 作成日時：2019年11月18日 11時
