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episode.120 ページ18
◇貴方side
赤井「風呂が沸いたから先に入ってくれ」
「は、はい。ありがとうございます」
そうして先にお風呂をもらった。てかお風呂デカすぎ。リッチだなおい。
「これ赤井さんのだよね……」
脱衣所に用意されていたシャツ。やっぱ黒だよね。あの人着てるのだいたい黒しか見たことないよ。
まじで着ていいの？ねぇ。私殺す気なのあの人。こんなに一緒の空間にいることだけでも嬉しすぎて天に召されそうなのに。
ちゃんと手を合わせて拝みまくってくんくんしてから(←)そぉーっと手を通した。
「デカいよね、やっぱり……」
分かってた。うん、分かってたよ。あの身長差だもん。こうなるって分かってたけど赤井さんの服を目の前にしたら着ないという選択肢無かった。
自分の来てた服もう一回着るっていう選択肢なんて存在しなかった。
てかこれギリ膝上くらい？ワンピースじゃん。この世界に来てチビじゃなくなったはずなのになんだよこれ。あの人どんだけ巨人やねん。
しかも手が出ないし。捲っても下がるし。腕長いなおい。
しかもここで問題発生です。ズボンがデカすぎて履けません。どうしましょう。紐付きのやつじゃないし。どうやっても履けなくない？ねぇ、ちょっと。
「このまま……？」
え、恥ずかしいんだけど。ねぇ。誰か助けて。
だけど私がここでいつまでも葛藤してたら赤井さんがお風呂入れないじゃん。
よし、勇気を振り絞って。いざ戦場へ。
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作者名：ゆな
| 作成日時：2019年11月18日 11時
