命にかえても…2【ハイキュー×鬼滅の刃】

77輪 ページ30

カナヲside

私の目の前には


し「カナヲ…」


師範が立っていた


カ「…師範…」


師範は師範でも…


目付きや雰囲気が違う…けど


し「カナヲ…あの時貴方に最後を託して本当によかったと思っているの…」


姿や口調は全く一緒…


カ「…っ…」


し「でも、やっぱりカナヲが居ないと寂しいわ…ねぇ、カナヲ私と一緒に姉さんの元へ行きましょう」


カ「私にはまだやるべき事があります…」


し「貴方はもう十分苦しんできたわ…これ以上苦しむ事なんてない…」


カ「苦しんでなんか…」


し「嘘よ…私と姉さんが貴方を拾った時も、姉さんが死んだ時も、私が死んだ時も…」


し「貴方には十分苦しい思いをさせて、1人にしてしまった…」


カ「師範がいなくなって悲しかったです。でも、今師範は私の傍にいます…それに仲間も」


し「仲間なんてすぐ裏切られるに決まってます…(名前さん)さんのように…」


カ「師範の死は私の中でとても大きくかったですが、仲間がいたから乗り越え戦えました」


し「その考え…とても姉さんに似ているわ…姉さんも貴方を待ってる…さぁ、一緒に…」


この人は師範では無い事くらい分かってる


でも


カ「…師範っ」


し「姉さんの元へ」


し「蟲の呼吸 蝶の舞 戯れ」


師範に刀を向けることなど


A「カナヲっ！！！」


出来ないです…




炭治郎side

俺の目の前には


炭「禰豆子！！！」


禰「お兄ちゃん…」


禰豆子が泣いて、たっていた


禰「私はお兄ちゃんを許さない…」


炭「え？」


禰「あの時、お兄ちゃんが早く帰ってきていれば…皆死ななかった…」


炭「…っ…」


禰「皆鬼に襲われて即死…でもお兄ちゃんだけ生きて…そんなの酷いよ！！」


禰「皆お兄ちゃんの帰りを待ってたのに…なんで、帰ってこなかったの？」


こんな事禰豆子は言わないって分かってる


でも、これが本音だとしたら？


炭「ごめん、ごめんな禰豆子…ダメな兄ちゃんでごめんっ…」


禰「皆お兄ちゃんを恨んでるよ…私もお兄ちゃんが憎い…」


炭「…ごめんな…」


そうだよな、家族が酷い目にあってる間


俺はぬくぬくと寝ていたんだから…


禰「でもね、お兄ちゃん…まだ皆お兄ちゃんの帰りを待ってるよ」


炭「え？俺を？」


皆が俺を？なら、今すぐにでも謝りたい…


禰「うん…だから」


禰豆子は人の姿から鬼の姿に変わり


俺に近づいてきて


禰「一緒に帰ろ？」


鋭い爪で切られ


目の前は赤い飛沫が上がっていた


A「炭治郎っ！！！」


Aさん…俺どうすれば…

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