信じてる。2

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Itsukiside





Aが楽屋を1番に出ていった。



誰もAの言葉に



返事をしなくなる。



そんな俺らの姿を見て、爆笑する


慎と壱馬さん。



きっと北人さんが睨んだんだろう。



2人の顔がちょっと怖くなる。


口は笑ってるけど、目が笑ってない、



そんな顔だ。



結局自分のため。



そう、壱馬さんは言う。


けど、"これが最後になるかもしれないのに"


という壱馬さんの言葉が引っかかって、



Aの元へ走っていった。



エレベーターじゃ遅いから


階段を駆け下りて、



まだいるかもしれないAの所に


走っていく。


事務所を出てすぐの信号のところに



Aが居た。


「A！！」


『…樹？どうしたの？』



誰が見ても分かるような作り笑顔。


こんな顔にさせてしまって申し訳ないと思う。


「…A。これからもTHE RAMPAGEのこと嫌いにならないでね。

辞めるとか言わないでね？


ずっと俺らのそばにいてね？」


必死に想いを伝える。


『もちろんだよ。でも、どうしたの急に。』


ちょっと困った顔をしているA





「…もしかしたら、これが最後になるかもしれないから。」


と、少し小さい声で言った。



しかし、 バイクの音にかき消された。



『ん？』


「…ううん。なんでもないよ。


明日ね！バイバイ！」



そう言って、


荷物をまとめていないから


みんなの居る楽屋に戻った。

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