【stpr】Mafia Princess 【紫】

Episode１８【誘惑】 ページ20

『…？』




ころん「何かあったらすぐ呼んで」




私の手首を掴むころんが真っ直ぐ見つめながら言った




『分かった』




ジェルたちの方を見ると、頷いてくれた




通信機の声は皆共有してるから、ジェルたちにも聞こえてる




クラッチバックからつけ毛を取り出し前髪につける




ボスの為にも無闇矢鱈に○したくはない




だからせめて、見られても私だとバレないようにする




"簡単な策"とか言わないでね




前髪ある・なし、長い・短いだけで人の目の錯覚は反応する




しかも今はパーティーでばっちりメイク、大丈夫でしょ




私はゆっくりアイツに近付く




『あの…すみません…』




アイツ「…！はい？」




邪魔なお前はバイバイだ…




『少し聞きたい事があって、お時間良いですか？』




アイツ「はあ、良いですけど」




私はアイツを連れて屋敷の外に出た




ーーーーー
裏庭っぽい所に来た




アイツ「あの、外に出る必要が？」




今更…？




『2人きりになりたかったの…』




嘘、暗い方が顔見れないからだよばーかー




アイツ「君さ…」




『…？』




急な落ち着いた声色、何が…




ガシッ




『‼?』




ドンッ！




な、何…⁉




アイツ「君さ…」




『ヒッ…！』




顔が目と鼻の先まで近づく




アイツ「可愛いよね〜」




は…？何言ってるのコイツ…？




ん？いや…この甘ったるい話し方にこの匂い…




まさかコイツ…酔ってる？




アイツ「知ってるよ〜？君が僕にシャンパンくれたんでしょ？僕の事見てたもんね〜」




スリスリ




私の頬を手の平手の甲で撫でて来た




嘘でしょ…




溶け込めてると思ってた…バレてないと思ってた…




『触らないでっ！』




アイツ「抵抗しても駄目だよ〜？僕じゃ嫌？」




『嫌っ…！』




確かに顔は良いよ？なんでMYRなんかにいるのか分かんないくらい良い、けどっ！




『離れろ‼』




ゲシッ




声を荒げてアイツと脛に蹴りを入れる




アイツ「いっつ…アハッ乱暴だなぁ…でもそこも魅力的だよ…ほら、どうせ逃げれないだから大人しくして？」




『ヴッ…！』




両足を踏まれて声が出る、痛い…重い…！




そしてアイツは私達手首から手を離すと、ネクタイを緩め始めた




逃げたいけど両足を踏まれてるから逃げられない…




嫌っ…助けて…だれかっ…助けてっ！

Episode１９【乙女】→←Episode１７【考察】

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す