３９話 【裏切り】 ページ40
出口の近くの電気のスイッチを押そうかと思ったけど、オフィスと繋がってる部屋の電気が付いてたからそのままにした
ーーーーー
階段でロビーまで降りると、ほぼ真っ暗だった
エレベーターの近くしか電気がついてない
早く莉犬くんの所行かなきゃ…
そう思って自動ドアの方に向かおうとした
けど…足が止まってしまった
『莉犬くん…？』
自動ドアは透明、隣には大きな窓枠があって外が丸見え
会社を出たすぐ先にある柱に莉犬くんが居て、その莉犬くんの前に…
女の子が居る…
後ろ姿だけでも可愛い女の子なのが分かる
『え…？嘘でしょ…？』
私は後ずさりをして、後ろにあった階段の前でしゃがみこんでしまった
誰…？何を話してるの…？莉犬くん…！
『はぁ…！はぁ…！』
呼吸が浅く早くなってくる
必死に胸元を掴みながら落ち着こうとする
けど見てしまった、この世で一番見たくない光景を…
背伸びをし、莉犬くんの首に手を回した女の子が莉犬くんと…
キスした…
ああ゛ぁぁぁぁぁ!!!
私は言葉にならない悲鳴を身体に撒き散らす
瞼の裏にも脳の裏にもしっかり焼き付いた、莉犬くん顔と女の子の後頭部が重なる光景
もういや…もういやだよ…
『はぁ…！はぁ…！あぁ…あぁぁぁ…！』
呼吸と交じる涙に嗚咽が出て息が出来ない
莉犬くんは浮気してたんだ…
勘違いや気のせいなんかじゃなかったんだ…
裏切られてたんだ…！
騙されてたんだっ…!!
誤魔化されてんだんだっ…!!!
私が居なくても良かったんだっ…!!!!
全部嘘だったんだっ…!!!!!
『あぁ…うぅ…あぁ…』
もう何も見えない、見たくない…
けど…誰かお願い…
たすけてっ…!
トコトコ…
『…！』
足音…？
階段から聞こえてくる、誰か降りてくる…？
私は後ろを向いて少し上を見た…
『あぁ…』
驚いた表情で私を見下ろしたのは…
『るぅとくん…』
るぅとくん「Aちゃん!?」
るぅとくんは階段を駆け下りて、私の隣にしゃがみ背中を撫でてくれた
るぅとくん「どうしたの？莉犬は？」
泣き声で話せないことが分かったから、指を指した
るぅとくん「莉犬…と誰…？」
るぅとくんは察したように私の手を握った
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 124人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りぃとクン。(プロフ) - あの、鬱陶しかったらすいません…もうアンケートも、完結もされているんですけど、…もし良かったらるぅとくんを選んだVer.を書いて頂けないでしょうか？本当に心残りで…。夢にも出てきたんです(( もし、良かったらお願いします、！ (2022年12月5日 23時) (
レス) id: 2ae273b575 (このIDを非表示/違反報告)
青山アリス - とってもいいお話を、ありがとうございます！(●´ω｀●) (2021年11月28日 20時) (レス) @page48 id: b78f437e5b (このIDを非表示/違反報告)
alice rose(プロフ) - こーんすーぷさん» わぁ！ありがとうございます！！こちらこそ読んで頂けてとっても嬉しいです(●´ω｀●) (2021年3月10日 6時) (レス) id: b029b97bf5 (このIDを非表示/違反報告)
こーんすーぷ - aliceさん！完結おめでとうございます！ 私、aliceさんの小説が大好きなので、、、 頑張ってください！応援しています！ (2021年3月10日 1時) (レス) id: e9a5a7ee2a (このIDを非表示/違反報告)
alice rose(プロフ) - なこほわむん所属@永遠のみるく◎病み期さん» ありがとうございます(●´ω｀●) (2021年2月19日 16時) (レス) id: a666e6cc6f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：alice rose x他1人 | 作成日時：2020年12月29日 18時
