【stpr】彦星の裏切り 【赤】

３５話 【何も考えなくて良いんだよ】 ページ36

莉犬side

あれからAの作業が一区切りついたからくっついて甘えていた




会えてる…Aの誕生日じゃないのにこうやって抱きしめられてる




それがとてつもなく嬉しかった




Aの首元で光るネックレスを見てますます嬉しくなる




心がこんなに満たされるのは…やっぱりAといる時だけ…




だからこそAがいない時の反動がでかい…




なんの興味もない、むしろ"嫌い"の部類に入るアイツの協力を得るほど…




でも…それだけ俺はAを愛してる





Aに溺れてる、それだけなんだから…









ふつうだよね…?









A「莉犬くん、ちょっと聞きたいんだけど」




俺の目の前にいるAが、少し落ち着いたトーンで話した




『何？』




A「さっきお手洗い行く時に聞こえちゃったんだけど…誰と話してたの？」




…!!!




聞こえてた…？




『なんでもないよ？』




俺はまたソファーに座って、Aを後ろから抱きしめた




どうして急にそんな事聞くの…？




心配しなくても、俺はAしか見てないのに…




俺はAの背中に貴方をグリグリする




A「浮気…………してない…？」




………




俺はすぐに動きを止めてAから離れた




「浮気」って言った…？




アイツもそうだけど、何で俺が浮気してるって思うの？




A…俺はこんなに愛してるのに、Aに敵う人なんていないのに…




それなのにAは…




『疑ってんの…？俺の事…』









おれを…うたがうの…?









A「ううん、冗談！」




…！ほら…やっぱり違うよね…




『な〜んだ！吃驚した〜！』




Aは俺を疑うような…裏切るような子じゃない…




Aの笑顔に嘘なんかない、いつだって俺を見てくれてる…




だから俺も今まで以上に応えるよ…




だって…もう寂しく(・・・)ならないから…




俺は夜ご飯を作る為に台所に向かう




俺の大好きなA…何も疑わずに心配せずに…









ただ…俺と愛し合お…？









ーーーーー
その後俺の作ったオムライスを食べて少しするとAの作業が終わった




終わって欲しく無かったな…




なーくんが却下してくれないかな…？




そしたらもっと一緒にいられるのに…




いや…でもそれはAが可愛そう…




ちゃんと応援しなきゃ…









俺は…Aの彼氏だからね…

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