【stpr】彦星の裏切り 【赤】

２８話 【不安】 ページ30

るぅとside

なーくんがそういうとAちゃんと莉犬はソファーに近付き、Aちゃんは僕の隣に座ってくれた




その後Aちゃんのお仕事やホテルの話になった




泊まる場所に困るAちゃんに声かけたのは…




莉犬「俺の家に泊まれば良いよ！」




莉犬だった




Aちゃんが戸惑ってると、メンバーの皆も「その方が良い」と言った




僕は…




トコトコ…ポフン…




…!?




急に莉犬がAちゃんの隣に座り、肩に頭を乗せた




Aちゃん「莉犬くん…!?」




莉犬「ん〜…良いじゃん…ずっと一年に一回しか会えなくて寂しかったの…」




莉犬が甘えた声でAちゃんに寄る




その莉犬の頭をAちゃんは優しく撫でた




やっぱり…そうだよね…




ころちゃん「あぁごら！イチャついてんじゃねぇよ!!」




急に頭にヤギボが響いた




ころちゃんが莉犬に嫉妬し始めた




ころちゃんってAちゃんの事好きなの？




それとも…莉犬を妬かせたいの？




どちらにせよ、今のころちゃんは何だか楽しそう




ころちゃん「えぇ〜？どうしよっかなぁ…!?Aちゃん僕の事好き？」




皆は笑ってるのに、僕だけ笑えない




僕は彼氏でも何でも無いのに…




その後の会話はあまり覚えてない、聞く耳が持てなかった




相談に乗ってあげたなんて思って無いし、Aちゃんには幸せになって欲しい




でも僕は、Aちゃんを幸せに出来ない




Aちゃんの目には莉犬しか映ってない




浮気の疑いがあっても離れなかった




純粋で優しい子…だから莉犬を疑いたくなかったはず




それなのに僕に泣きながら相談してくれた




相当…辛かったはずなのに…




莉犬「エヘヘ、なーくんありがとう！Aも優しすぎて、もう…好き〜…！」




莉犬にそう言われて頬を赤らめてる




そんなに簡単に許しちゃって良いの？




ーーーーー
なーくん「おっ…そろそろいい時間だね」




Aちゃん「そうだね」




帰宅モードに入った僕たち




莉犬とAちゃんは仲良く手を繋いで出口に向かった




莉犬「それじゃあ俺達先に帰るね！」




なーくん「うん！お疲れ様〜！」




こ/ジ/さ「お疲れ〜！」




『……』




僕は二人に目を合わせられなかった、けど…




Aちゃん「るぅとくん、またね」




そう大好きな笑顔で手を振ったAちゃん




お願いだからもう…









傷付かないでっ…

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