【stpr】彦星の裏切り 【赤】

２７話 【気持ち】 ページ29

るぅとside

突然の事で吃驚した




なーくんが帰ってきたと思ったら、隣にAちゃんが居た




実際に会うのは久しぶりだったし、表情も明るくて安心した




メンバーの皆とも挨拶を交わした後、なーくんが莉犬が居ない事に気付いた




コンビニに行ったことをころちゃんが伝えると、Aちゃんは頷いていた




やっぱり会いたいよね…




けど…僕は怪しんでる




浮気相手と会ってるんじゃないかな？って…




どちらにせよ、僕はAちゃんを守る




なーくん「そっか〜、まぁAちゃん入って」




Aちゃん「お邪魔します」




Aちゃんが部屋に入ったから、元々座っていたソファーに座ろうとしたけど、Aちゃんがソファーの側に立っているのに気付いた




『Aちゃん、立っていないで座って下さい！』




僕はAちゃんの手をとり引いた




ガチャ…




…？




その瞬間扉が開いた




なーくん「おっ！莉犬くんお帰り〜！」




莉犬…




扉にはビニール袋片手の莉犬が立っていた




ちゃんとコンビニに行ったんだ…




Aちゃんが振り返り莉犬を見た




キュ…




僕は少し手に力を込めた




行って…欲しくない…




Aちゃんが不思議そうに僕の方へ振り返った




ドサッ！




急に袋が落ちるような音がしてまた扉の方を見た




ギュッ!!!




る/な/こ/ジ/さ「!!!?」




Aちゃん「えっ…？」




いきなりで理解に時間がかかった




僕と手が離れたAちゃんは…




莉犬「会いたかった…会いたかったよA…！」




Aちゃん「り…いぬ…くん…？」




莉犬に抱きしめられていた




莉犬「どうしたの？何で此処に？」




A「あぁ…えっと…」




ニコニコ笑顔の莉犬と戸惑うAちゃん




今の莉犬は本心からの表情をしてるの？




なーくん「Aちゃんに俺がお仕事の依頼をしたんだよ、さっきまで会議してて「折角だから」って俺が連れてきちゃった」




莉犬「しばらくはずっと会えるの!?」




莉犬は目を開いてAちゃんを見た




嘘は…ついてなさそう…




莉犬「嬉しい…A…」




莉犬はまたAちゃんを抱きしめた




本当に喜んでる………？




なーくん「ほらほら！立ち話もなんだから座って二人とも！」




なーくんがそういうとAちゃんと莉犬はソファーに近付き、Aちゃんは僕の隣に座ってくれた

２８話 【不安】→←２６話 【ヤキモチ】

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