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48話 HIMERU side ページ49

Crazy:Bの打ち合わせがあるのにも関わらず、少し寮を出るのが遅れてしまった


「急がねばいけませんね…」


急いでESビルまで向かう


するとESビルの前で倒れている女の人が目に入った


それは紛れもない宮里さんだった


そこにはあんずさんもいて、慌ただしい様子だ


「どうかしたんですか?」


駆け寄り、声をかけると


振り向く宮里さん


「たぶんヒールが溝に引っかかったみたいで…」


あんずさんが説明をしてくれる


スーツの中からでもわかるほど血が滲み出していた


(遅れると3人にも言ってあるし、医務室に行って手当てしたほうが良さそうですね)


そう思い、宮里さんを横抱きする


『え!?わ、私重いですし!大丈夫ですよ!?』


なんて抵抗をしてくるが、正直軽すぎる


しっかり食事をしているのか心配になる


「動かないでください。あなたを心配しての行動です」


『っ…』


そう言うと静かになる


それに合わせて少し宮里さんの顔が赤くなっていることが分かる


宮里さんの表情に自分も意識してしまった


それを気にせず、ESビルに入る


『あの自分で歩けますよ…?』


痛そうな顔をして何を言うか


「医務室に運ぶだけなんですから痛くても耐えてください」


エレベーターを乗り継ぎ医務室に着く


生憎、そこには誰もいなかった


「誰もいないようですね」


『本当ですね』


「一旦椅子に座らせますね」


そう言って宮里さんを近くの椅子に座らせる


そして手当てするものを集め、手当てをし始める


『私より上手いかも…』


なんて宮里さんが呟く


「プロデューサーがアイドルに負けてどうするんですか」


痛いとこをつくと


『あ、そうです…よねー』


気まずそうに目を伏せる


それが何故か面白く、笑みが溢れる


それを見た宮里さんが


『HIMERUさんも笑うんですね』


「当たり前ですよ、人なんですから」


そう言うと


『ふふ、そうですよね』


宮里さんが微笑んだ


その笑顔に不思議と心が惹かれた


『どうかしたんですか?』


宮里さんの声で我に返った


「何でもないです…さて、手当ても終わりましたし、そろそろ行きましょうか」


そう言い立ち上がる


『?そうですね』


疑問を持っていそうな顔で宮里さんも立ち上がる


2人で医務室を出る


足は大丈夫かと聞くと『大丈夫』と言うと同時に足をまた捻って前に転ける


「はぁ…危なっかしいですね、あなたは」


『すいません…』


と宮里さんは申し訳なさそうに謝った

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唏浪(プロフ) - 氷雨さん» その気持ちわかります…!私も推しにされるとヤバいです… (2023年1月1日 21時) (レス) id: fde1dd71ac (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - HiMERU様の姫抱き最高なんですが???? (2022年12月30日 21時) (レス) @page49 id: 6b8a2a10b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唏浪 | 作成日時:2022年11月20日 19時

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