近づかないで！！

名物企画決定の裏側 ページ44

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この日私に事件がふりかかった。



大好きなドラマのゲスト出演が決まって


家だと落ち着かないしとりあえず事務所で台本を読んでいるときのこと。




かじちゃんが慌てたようにバタバタと走ってきた。


建物内は走っちゃだめだよ、かじちゃん




「きぃ！！！」


「なぁに？かじちゃん」



迫り来るかじちゃんの圧力に思わず苦笑い


でも、私が余裕だったのはここまでだった。





「心して聞きなさいよ」



an・anのS .EX特集のオファー来たよ




「…え？」



かじちゃんから発せられた言葉に思わず聞き返してしまう



「だーかーらー！an・anのs…「いや、もういいや」なによ」


まぁいいや、次が重要だからってかじちゃん


なによ、まだなんかあるの？



「先方がその特集にあんたと北斗を取り上げたいって！」



「…は？」


え、ちょ、まって。



ん？




ちょ、





「…パニック」




「大丈夫？理解してる？」



かじちゃんに言われるけど、
そんなのに返事してる余裕が無い。


さっきまで読んでた台本の内容全部吹っ飛んだ感覚。




取り上げられるだけで大々的に話題になる特集。
それにオファーされるだけで凄いことなのに、





ほくと？え？



「えっと、わたしとほくは、別々？」

「何言ってんのよ、ほくらぎにオファーが来てるの！別々なわけないじゃない」






…ですよねぇ、




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