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ページ37

「さあそろそろ約束の時間だぞ〜」


呑気な声とともに教室に入ってきた柊




「どうだー?やり逃げXさん

名乗り出る気になったかー?」




教卓に手をついて尋ねる柊に、名乗り出るわけがない。と言い返す声はない

静まり返る教室を見渡した柊は、しょうがないなぁ、という言葉と共に項垂れた




「……じゃあ」


嫌な予感が、びりびりと電気のように空気中に流れる





「誰かに裁きを受けて貰うかぁ」




裁き──その言葉は"死"へと脳内で変換される




「だーれーにーしーよーう」


__ブー、ブー



バイブレーションが、柊を遮る

生徒達のスマホは没収されている。つまり、この中でスマホを持っているのは柊だけということになる


悪い悪い、と言いながらジャケットの内ポケットからスマホを取り出した彼





「携帯の電源切るの忘れて、」



言葉が、途切れた

その画面に表された文字を見た瞬間、柊の顔色が変わった



"応答"を押した柊は、顔を強ばらせながら、スマホを耳に当てる



「もしもし」

あくまでも、平然を装いながら




「窓の外を見てみろ」




スマホから聞こえた声は、郡司だった


その言葉を聞いて、窓に一直線に向かった柊

丁度窓際にいた辻本達は、小さな悲鳴をあげながら彼から離れるように横に退く




「よぉ」


窓から外を見た柊の目に、左手でスマホを耳に当て、右手を上げる郡司が映った

その郡司からは、柊は見えていないが



「相楽文香さんじゃなくて悪かったな」

「なんで警察が……文香の携帯を

…彼女に話したのか?…何を話した?」



声色から伺える、緊張感。内心取り乱しているのが、伝わってくる


──これは、チャンスかもしれない




甲斐達が目配せをしたことに気づかない柊は、さらに声を荒らげる



「答えろ!!彼女にっ、」



その言葉が続く前に、柊の体に衝撃が走った

完全に好きだらけだった柊の体制は簡単に崩れ、甲斐達は床に彼を抑え込む



「リモコン取れっ!」

「よし、取ったぞ!」


里見の手には、腕時計──爆弾を起動させる装置が握られていた



「今まで随分遊んでくれたな」



柊の上に跨った甲斐は、拳を食らわせる


3発目。甲斐の手は止まった

柊の顔を見た甲斐は、驚愕…そして恐怖を感じた。自分の拳によって傷がついた顔の口元は、弧を描いている。混乱する彼の中で、道化師が自然と連想された




「何笑ってんだよ、頭可笑しくなっちま__」




___ドォォン!!

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ミア(プロフ) - あんず飴さん» うわああめちゃくちゃ返信遅くなってしまったほんっっっとに申し訳ないです!!!コメントありがとうございます!!!! (2019年8月31日 20時) (レス) id: 8a7216d57f (このIDを非表示/違反報告)
あんず飴 - 柊先生落ちがいいです!! (2019年4月21日 18時) (レス) id: e9a1259486 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - イツカさん» コメントありがとうございます!何気に柊先生リクエストは初めでです笑更新頑張ります!! (2019年3月10日 16時) (レス) id: 8a7216d57f (このIDを非表示/違反報告)
イツカ(プロフ) - 柊先生がいいです!更新頑張ってください! (2019年3月10日 16時) (レス) id: b93db8aef6 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - 美桜さん» コメントありがとうございます!真壁くんイケメンですよねまじ惚れます笑 (2019年3月9日 21時) (レス) id: 8a7216d57f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミア | 作成日時:2019年1月7日 0時

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