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「名乗り出なきゃ誰か死ぬぞ」

「───別にいいよ、あたしじゃなければ」



____
__
_




───ガシャンッ



鳴り響くサイレン

ガラスが砕け散ったような音



計画を立てた甲斐達が教室を出てからまだほんの数分しか経っていなかった


やばいんじゃないかとざわつく教室




失敗したのだろうか__


そう考え始めれば、また緊張が走る


爆弾はまだあるのだ。柊に逆らったペナルティとして爆破されるかもしれない





「ど、どうしようAちゃん」



Aのカーディガンの袖を、魚住がぎゅっと握った




「もし爆弾が」

「多分、大丈夫」



まだ、大丈夫。

ゆっくりと落ち着かせるように言うA

こくこくと頷いた魚住は、我に返った用に強く握っていた手を離した


(まだ、だから、結局は殺されるかもしれないけど)



そうだよね、と落ち着いたような魚住を見やり、Aはそう考える


"やり逃げX"が自分から名乗ってくれるとも思わない

どう、しようか



掴まれて皺ができたカーディガンを直しながら、黒板を見つめた





その時_




ガラッ




「蒼井」




久しぶりに、呼ばれた声

開かれたドアの先に立つ人を見たAは、息を呑んだ



ドアに手を付き、呼吸を荒くする柊は、頭から血を流していた。着ている服にも所々血が付着している




「来い」



動かないAを、冷たい声が呼ぶ




「…はい」


頷いたAは、後ろから感じる視線に振り返ることなく、柊の後を付いて行った









美術室に入り、まずAの目に入ったのは破片などが散らばった床だった

それらには、筆や作品も含まれていて、Aは顔を歪めた



(美術の先生のくせに)



ふと、廊下ですれ違った時の諏訪達の顔が、頭をよぎった






「扉、閉めて」



向かい合うように置かれた椅子の片方に座った柊は、Aにそう言う


言われた通りにした彼女に、柊は向かいの椅子に座るよう促した



警戒するように歩みを進める度、軋む床

すぐ側に、血の着いた鉄パイプが机に立てかけられていたのに気がついた



正面に座れば、さらに濃く、強く鼻に強くつく血の匂い

微かに顔を顰めたAの目をじっと見つめながら、柊は口を開いた




「それで、要件なんだけど」




Aは、その次の言葉に身構えた

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ミア(プロフ) - あんず飴さん» うわああめちゃくちゃ返信遅くなってしまったほんっっっとに申し訳ないです!!!コメントありがとうございます!!!! (2019年8月31日 20時) (レス) id: 8a7216d57f (このIDを非表示/違反報告)
あんず飴 - 柊先生落ちがいいです!! (2019年4月21日 18時) (レス) id: e9a1259486 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - イツカさん» コメントありがとうございます!何気に柊先生リクエストは初めでです笑更新頑張ります!! (2019年3月10日 16時) (レス) id: 8a7216d57f (このIDを非表示/違反報告)
イツカ(プロフ) - 柊先生がいいです!更新頑張ってください! (2019年3月10日 16時) (レス) id: b93db8aef6 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - 美桜さん» コメントありがとうございます!真壁くんイケメンですよねまじ惚れます笑 (2019年3月9日 21時) (レス) id: 8a7216d57f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミア | 作成日時:2019年1月7日 0時

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