122話 柱集合 ページ44
『ん...はｯ』
疲れた体にうるさい話し声が届いたと思えば、目の前には知らない男の顔面
反射的に振りかぶった私の拳は、その男によって制止された
「よもや！！まさか、冨岡の妹は寝顔を見られるのが嫌いなのか？ならば悪いことをしたな！！｣
『...義勇さん？』
気を失う前のことを思い出す
確か義勇さんの声が聞こえて...それで、どうなったのか
切れた筈の左腕には応急措置が施してあるのでおそらく義勇さんがやってくれたものだろう
完璧に思考に集中していた私に、頭の上から声が降ってきた
「目が覚めたか｣
『あ...え、義勇さん！？すす、すみません！！ずっと抱えてもらっていたなんて...今おります』
声が聞こえた方を向けば、こちらを見下ろした義勇さんの顔
まさか、山からここに来るまでずっと抱えられていたのだろうか...？
だとしたら恥ずかし過ぎる
まだ体中痛むところだらけだったが、それでも立つことはできるようになっていた
『あの、義勇さんここは？』
周りを見渡す限り、綺麗な草木の植えられた上品な庭、だろうか
庭の中心には義勇さんと同等の強い気配を持った人物が集まっていた
じっと見つめれば、その中に見覚えのある者が二人
『胡蝶さん？に、無一郎君も...』
「あら、覚えていてくださったんですか？お久しぶりですね、Aさん｣
『え、えぇ...お久しぶりです』
こちらの呼び掛けに気づくと胡蝶さんは優しい笑いを返してくれる
無一郎君に至っては、チラリと私の方を見ただけでなんの反応も示してくれなかった
まあ、忘れているのだから当たり前か
それに、以前会ったときと違う無一郎君の格好
ベルトにつけられた私の厄除の面だ
あれを着けているということは、少なくともあの日の無一郎君にとって私は必要とされていた証だ
少しだけ嬉しくて頬を緩める
が、すぐにまた私の表情は強張ってしまった
『炭治郎...？』
黒い服に身を包んだ人たちに運ばれてきた
傷だらけの仲間の姿によって
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 181人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
フェイタン姉、盗賊から不良にジョブチェンジしました２【東リべ】【H×H】
転生したらヒソカに見つかったのだが
好感度が見える念能力とかいらねぇんだが！？ II【H×H】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セブンス・エイカン(プロフ) - 勿忘草さん» ぬあっ本当ですねバカなことやってる.....すみません.....ただ、実はこれ今の私のアカウントではなく、前のアカウントで書いてたんです。なので、パスワードで開けなくて......本当に申し訳ない、直すことができないんです！すみません、ご指摘ありがとうございました。 (2020年7月26日 21時) (
レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 87話で鋼に「念を帯びている」とありますが、オーラではないのですか？ (2020年7月26日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 時雨羅さん» 童磨！こう書くんですね......衝動的に書きすぎて名前の漢字すら調べてないとか言うね......一つでも！教えてくれてありがとうございます！とても嬉しいです！ (2020年5月9日 20時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
時雨羅 - お話とっても面白いです。あと童磨はこう書きます。一つしかわからなくて申し訳ございませんがとりあえず載せます。これからも頑張ってください！ (2020年5月9日 13時) (レス) id: 3904cc9db9 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - マリアさん» いえいえそんな､､、神だなんて､､、あります((申し訳ございませんでしたァ！！ (2019年12月16日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セブンス・エイカン | 作成日時：2019年11月11日 13時
