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101話 辛さ ページ17

自分に出せる限りのスピードで、鬼に切りかかる



『無一郎君に...なにしてるの?』


"水の呼吸 壱の型 水面切り"



無一郎君の方にのばしきった髪は、背後にいる私に向けることは不可能

私は、無防備である鬼の首に刀を当て、鬼の首を落とすことに成功した



『無一郎君!大丈夫!?』

「なん、で...君、逃げたはすじゃ...?」

『言ったでしょ、仲間を置いていくなんてできないって

  全速力で走って帰ってきたんだよ?疲れちゃった』



すぐさま無一郎君に駆け寄ると、目を見開いて問いかけられる


そう、私はあのとき逃げたのではなかった

一度館の外に出て、もう一度中に戻ってきたのだ


とりあえず無一郎君の傷を治そうか、傷は浅そうだが出血が多い

そう思い、無一郎君のお腹に手をのばす




「なに、する気?」

『傷、治そうかと思って...ほら、横になって?』

「...........やだ」



体を倒そうとすると、プイと横を向いて体を押される

なんで?何をするのかわからないからか?それとも、私はまだ信用されていないのだろうか



「良いよ、もう...僕疲れたから、ここで死ぬよ

  どうせ、僕が死んでも悲しむ人なんていないし」

『無一郎君?なに言って...「僕、覚えられないから」...何を?』

「全部。大切な人も嫌いなことも、全部忘れちゃう

  だから、大切な人なんて存在しないし大切に思ってくれる人もいない」



突然話始めた無一郎君に戸惑うも、とりあえず黙って聞いてみる

その話をしているときの無一郎君の目は、とても、悲しそうな目をしていた


何を思っても、忘れてしまう

何があっても、一人という考えを拭えない


そんな感覚がいつも胸の中にあるというのは、どれだけ恐ろしいことだろうか

何かを覚えておくことができないというのは、どれだけ辛いことだろうか


そっと包み込むように抱き締めると、無一郎君は体を強ばらせた



「........もう、ほっといてよ」

『そんな泣きそうな声でほっとけって言われても、ほっとけないよ

  無一郎君、辛かったね、寂しかったね

  無一郎君は一人じゃない、私がいるから』



ゆっくりと頭を撫でてやると、震える手で私の羽織を掴んだ

腕の中にある体は、年相応の大きさで

先程まで鬼と対峙していた人間とは全く別人のように思えた







ーーーーーーーキリトリ線ーーーーーーー
前の話で100話だったのに字数がギリギリで何も書けなかった...

祝100話!!おめでとう私!!

102話 幸せな時間→←100話 隊士(無一郎side )



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セブンス・エイカン(プロフ) - マリアさん» いえいえそんな、、、神だなんて、、、あります((申し訳ございませんでしたァ!! (12月16日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
マリア - セブンス・エイカンさん» なにそれ…むりすき…貴方が神か… (12月15日 23時) (レス) id: 3b19aca4c0 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - マリアさん» なんと、、、ものすごい偶然!あの、、、ちょっとネタバレになるんですが、、、堀さんこれからかなり絡みます。萌シーンいれようと思ってます。貴方に満足して頂けますように(。-人-。) (12月14日 20時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
マリア - まって、堀さんって私の好きな人の苗字じゃん…出てきた瞬間心臓がギュンッてした… (12月14日 20時) (レス) id: 3b19aca4c0 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - トノトノさん» そんな...至福の喜びですッ!ありがとうございます!! (11月16日 22時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年11月11日 13時

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