96話 霞の呼吸 ページ12
特に何かした覚えはなかったので、とりあえず無一郎君の次の言葉を待つ
「君さぁ...変だね。年下に偉そうな口聞かれて怒らないんだ」
『え?だって、年下も年上も関係ないでしょう?強いか弱いか、そこが問題なんだから』
そう言うと、無表情のまま立ち上がって近くに置いてあった刀を手に取った
ふむ、どうやらもう出発するらしい
なら私も行こうかな、と立ち上がり無一郎君の後ろについた
「任務内容は館に住み着く鬼の討伐だから、とりあえずその館に行く
遅れないでよ」
『うん、頑張るね無一郎君』
走り出した無一郎君を追いかけて私もスピードをあげる
かなり早いので、炭治郎や善逸では追い付けないかもしれない
考えていると、七玩丸が飛んできて私の横にならんだ
七玩丸によるとこの町の外れにある館は、もとは大富豪の別荘だったらしい
それがいつの間にか廃れ、何者かが住み着くようになり
その館に入った者、もしくは近づいた者が消えるようになったのだとか
『無一郎君...かなり、強い鬼の気配がする
大丈夫かな?何人くらい人を食べたんだろうね』
答えは返ってこなかったが、無一郎君は無言でコクンと頷いてみせた
はたしてどれくらいの強さの鬼なのか、そして私はそれに太刀打ちできるのか
気になることだらけである
「ここの館だ...我は主の無事を祈り外で待つとする」
『うん、ありがとう七玩丸』
「.......行くよ」
七玩丸が安全な場所まで飛んでいったのを見届けて、私と無一郎君は館に足を踏み入れる
ここ、変わってる
館全体から鬼の気配がしてきて、かなり不気味だ
内装は洋風でオシャレだが、所々に血がこびりついていたりした
迷いなく奥へ奥へと進んでいくと、だんだんと鬼の気配が近くなる
そして、血の臭いも強くなっていった
「君は後ろから来て、僕が先に行く」
『わかった、気をつけてね』
館の一番奥で、鬼の気配が一番濃い部屋
その部屋の前で一度立ち止まり、無一郎君が部屋の周りを調べる
特になにもないことがわかると、ゆっくりと慎重に
扉の取っ手に手をかけた
「おぉ...我が屋敷によくぞ御越しくださいました
ところで貴方達は...食べても、良いですかね?」
"霞の呼吸 漆の型 朧"
"水の呼吸 陸の型 ねじれ渦"
二人の技が、交互に鬼へと迫りいった
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セブンス・エイカン(プロフ) - 勿忘草さん» ぬあっ本当ですねバカなことやってる.....すみません.....ただ、実はこれ今の私のアカウントではなく、前のアカウントで書いてたんです。なので、パスワードで開けなくて......本当に申し訳ない、直すことができないんです!すみません、ご指摘ありがとうございました。 (2020年7月26日 21時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 87話で鋼に「念を帯びている」とありますが、オーラではないのですか? (2020年7月26日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 時雨羅さん» 童磨!こう書くんですね......衝動的に書きすぎて名前の漢字すら調べてないとか言うね......一つでも!教えてくれてありがとうございます!とても嬉しいです! (2020年5月9日 20時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
時雨羅 - お話とっても面白いです。あと童磨はこう書きます。一つしかわからなくて申し訳ございませんがとりあえず載せます。これからも頑張ってください! (2020年5月9日 13時) (レス) id: 3904cc9db9 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - マリアさん» いえいえそんな、、、神だなんて、、、あります((申し訳ございませんでしたァ!! (2019年12月16日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年11月11日 13時