70話 初めての鬼狩り ページ33
周りの気配を探りがら走ること数十分
ようやく私は足を止めた
「ケヘヘ、運が良いなぁ俺は
こんなに旨そうな、しかも稀血の女に出会えるなんてよぉ」
『...そうね、私も運が良いみたい
だって最初に会ったのが貴方みたいな雑魚だったから』
目の前に現れた鬼を見据えて刀を抜く
"水の呼吸 弐の型 水車"
そして、鬼の首は呆気なく切れた
『来世では人殺しにならないようにね』
「あ...りが、とう」
崩れていく鬼の近くによってささやく
その姿はなんだかとても悲しそうで
...鬼は、醜くて____それ以上に、悲しい生き物だね
そしてきっと、以前の私も醜くて悲しかったんだ
鬼が完全になくなったのを見届けてから歩き出す
どうしてか、私まで感傷的になってしまった
それから間もなく私はまた二体の鬼に出会う
さっき会ったばかりなのに...うざったい
次から次へとわいてくる鬼は面倒だな
一気に片付けるか
そう思い、また力強く地面を蹴る
"水の呼吸 肆の型 打ち潮"
今度も問題なく切ることができた
やっぱり...ここの鬼は弱い鬼ばっかりだ
私の"不十分"な型でも余裕で勝てる
でも、ここを出たらそうはかないはずだけどなぁ
『ごめんね、君たちは運が悪いみたい
私と出会っちゃったからね』
その鬼にも同じように『来世では人殺しにはならないようにね』と言ってその場を去る
だって、誰にでもチャンスはあるんだから
私みたいに何百人もの人たちを殺しているものでさえまだまともな生き方ができてる
それで鬼にできない何てことはないだろう
『所詮は、鬼も人間だもの』
こんなところを見られたら恥ずかしいなぁ、一人で話してる人みたい
いつ死ぬかわからない状況でもバカみたいなことを気にしてしまう
私の呟きは、誰にも届かずに消えていった
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セブンス・エイカン(プロフ) - 霧雨魔梨乃さん» 天才だなんてそんなこと...ありまs((失礼しました(土下座)、ありがとうございまぁぁぁぁぁぁす!!! (2019年10月31日 22時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
霧雨魔梨乃 - マジでやばい!天才だわぁ。物語作ってけれてありがとう(TOT) (2019年10月31日 21時) (レス) id: 0e4689ecab (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - booksさん» 真菰ちゃん可愛いよねぇーーーー!死んでほしくなかったぁぁぁぁ...手鬼許すまじ(怒) (2019年10月31日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
books - 真菰ちゃん…ま″こ″も″ぢゃぁぁん!尊いよぉぉぉーー! (2019年10月30日 23時) (レス) id: e463963ad8 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - ムーンさん» オッケーです!思いの外生存ルート人気ですね!私も映画は見に行く予定ですが映画館が大洪水になることでしょう... (2019年10月28日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年10月4日 20時