検索窓
今日:51 hit、昨日:2 hit、合計:175,429 hit

61話 答えて ページ21

『う...ありがとう、ございました...』

「なかなか動きが良くなってきたな...まあ、まだまだだが」

『手厳しいなぁ、もう疲れたよ』



「そのくらいでバテてどうする」と言ってくるものの、座り込んだ私を引っ張って立たせてくれる

ツンデレだな錆兎は


ばれたら絶対に怒られることを考えながら錆兎を見る

彼の素顔はお面で隠されており見たことはないが、多分顔は良いのだろう

少なくとも真菰はかっこいいと言っていた



『錆兎は、どうして私たちに稽古をつけてくれるの?』

「逆に聞くがお前はなぜ鬼殺隊になりたいんだ」



質問を質問で返してきた錆兎

やっぱり私の質問には答えてくれないのだろうか、残念だ


そして、錆兎からの質問の答えを頭のなかで探す



『そうだねぇ...いろいろあるけど、大きいのは大切な人を守りたいからかな

  あと、私のお兄さんの隣に立てるようになるため』

「冨岡義勇のことか」

『そうそう...って、知ってるの?』



「あぁ」と素っ気なく返す錆兎に詰め寄り、訊ねる



『え...義勇さんの知り合いなんだ

  仲良いの?というか、どこで知り合ったの?』

「答える義理はない」



またもや答えてくれなかったので少し顔をしかめるが、すぐに笑顔に戻る


うん、錆兎はシャイなんだということにしておこう

その方が気が楽だ


チラリと彼を見ると疲れている私とは反対にぴんぴんしていた

どこにそんな力が入っているのか不思議だ


私の視線に気づいたのか、錆兎もこちらを向いた



「なんだ」

『え、いや...あ、じゃあ錆兎の頭を撫でても良い?』

「は?ダメに決まって...おい!!」



想像通り断られたが、無理矢理頭を撫でくりまわす

思いの外髪がサラサラで、炭治郎とはまた違う感覚がする


うーん、こうしていると見た目相応の男の子にしか見えないんだけどなぁ

喋ると一気に大人びて見える



「おい、いつまでやってるんだ!!」

『私の気がすむまで、かな』

「許すわけないだろう、止めろ!!」



かなり抵抗されるが、なんとか押さえ込んでそのまま撫でる

明日筋肉痛にらりそうだが今何故かすごく錆兎の頭が撫でたいのだ(意味深)


ニコニコしながら撫でていると、次第に諦めたのかおとなしくなっていった



『ふふ、錆兎もかわいいねぇ』

「嬉しくないからな、それ」



このあと私は炭治郎に声をかけられるまでずっと錆兎の頭を撫でていた

少しだけ、仲が縮まったような気がする

62話 お月見→←60話 一戦



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (105 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
208人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

セブンス・エイカン(プロフ) - 霧雨魔梨乃さん» 天才だなんてそんなこと...ありまs((失礼しました(土下座)、ありがとうございまぁぁぁぁぁぁす!!! (2019年10月31日 22時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
霧雨魔梨乃 - マジでやばい!天才だわぁ。物語作ってけれてありがとう(TOT) (2019年10月31日 21時) (レス) id: 0e4689ecab (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - booksさん» 真菰ちゃん可愛いよねぇーーーー!死んでほしくなかったぁぁぁぁ...手鬼許すまじ(怒) (2019年10月31日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
books - 真菰ちゃん…ま″こ″も″ぢゃぁぁん!尊いよぉぉぉーー! (2019年10月30日 23時) (レス) id: e463963ad8 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - ムーンさん» オッケーです!思いの外生存ルート人気ですね!私も映画は見に行く予定ですが映画館が大洪水になることでしょう... (2019年10月28日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年10月4日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。