300話 家族 ページ27
『兄弟子と.......お姉さん？』
空中で体勢を整えながら下を見て、私はフワフワの芝生に着地する
周りには満開の赤い彼岸花が美しく咲き乱れており、その花からはなぜだか優しい匂いがした
遠くからは微かに水の流れる音が聞こえ
........きっと、ここには川があるのだろうなと思った
＿＿＿＿煉獄様のお母上の言っていた兄弟子は、まだわかる
鱗滝さんはずっと前から育手をしていたのだから、私には沢山兄弟子がいるのだろう
.........だが
お姉様、というのは正直全く心当たりがない
私には姉なんて存在はいないし
例え親に捨てられる前に姉がいたとして、今さら出てこられてもどうしようもない
『.......懐かしいなあ、善逸や禰豆子ちゃんとお花畑に行ったっけ....』
＿＿＿＿ここで出会うのは、いったい誰だろう
そして、私はその人と何を話すんだろう？
ぼんやりとそう考えながら、私は地面の柔らかい芝生の上に腰を下ろした
ここは、不思議な場所だった
今までのどの場所よりも暖かく、心地のよい場所
どこの場所もその人々の思い出の詰まった場所だったけれど、ここはなんだか違う気がする
一面に咲き乱れる真っ赤な彼岸花
れに、遠くから微かに聞こえてくる川のせせらぎ
とても和やかで暖かく、優しいこの世界
.....これだけの情報ではまるで、
ここがあの世とこの世の中間地点のような、そんな気がしてきてしまう
『＿＿＿結局、ここがあの世とこの世のどちらなのか、わからないままね』
「はは、可笑しなことを言うやつだ。ここはお前の夢の中、その認識だけで充分だ」
『！？っ、何..........わっ』
次の瞬間
私は唐突に目の前に現れた少年に手を引かれ、どこか違う場所に走り出していた
宍色で少し長めの髪の毛に、真っ白な羽織を身に纏った少年
『あ、貴方は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿さ、錆兎？だよね、きっと』
「嗚呼、そうだ。早く行くぞA。もうあまり時間がない、お前はあの人にも会わなければ」
あの人......？
かなり急ぎ足で私の手を引く錆兎に、混乱しつつも自分の足でついていく
錆兎の言うあの人？って、誰のことだろう
時間がないと言うのも気になるし、何よりどこに向かっているんだ
制限時間があるなんて、他の場所では言われなかったけど....
「＿＿＿＿錆兎君、Aちゃん！こっちよ！」
初めて会ったその人は、澄んでいて、とても綺麗な青い瞳をした女性だった
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セブンス・エイカン(プロフ) - キメツ好きさん» 好きですか！本当ですか！？(喜)無一郎君はできれば助けようと思ってます、コメントありがとうございます.....！じゃんじゃん(？)救済して行きますよー！ (2020年6月22日 22時) (
レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
キメツ好き - はぁぁぁ泣けますね.....やだ好きです.....()御館様もしのぶさんも助かって良かった！！玄弥くんは.....悲しいけど.....無一郎君は助かるんですかね？救済してください！お願いします！ (2020年6月22日 17時) (レス) id: b2fc3cf6a1 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 中トトロさん» ありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しいです！更新頑張りますー！ (2020年5月21日 7時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
中トトロ(プロフ) - 続編おめでとうございます！とっても面白いです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてますよ！ (2020年5月20日 23時) (レス) id: b4064f663e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セブンス・エイカン | 作成日時：2020年5月17日 20時
